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進化した音楽制作環境に触れた話

半年ほど前、久しぶりにPC上で音楽を作る機会がありました。
思い通りの音が出る感覚は本当に楽しく、魅了されてしまいましたが、同時に、長年放置していた音楽制作環境を見直したくなりました。

今回の記事では、浦島太郎状態になった私が、進化した環境を調べた感想をまとめてみました。
DTMに日常的に触れている方には、今更で内容がない記事ですが、ご容赦ください。

音楽制作環境を見直す

私は、かなり前からDTMを楽しんでいました。
作曲はできないので、素人ながらに耳コピで曲を再現する程度でしたが、そのうちの1曲を地方劇団の公演で使ってもらったのが自慢です。

そんな中、最近は数年に一度ぐらいのペースで、大昔のハードウェア音源を引っ張り出して曲を作っていましたが、さすがに限界を感じていました。この機会に、最新のDAW環境を試してみたくなりました。

新しい環境は編集機能が豊富になって進化を感じましたが、期待していた音は……「これが楽器でございます」と言わんばかりに、変なところが強調されていて使えない音……がっかりでした。

しかし、あきらめるのは早いことも知っていました。
「プラグイン」なる技術で、他のソフトウェア音源と連携できます。

音源を探す

ソフトウェア音源は無料から有料まで様々ありますが、オーケストラの音を使いたい私が最終的にたどり着いたのはこちら、Hollywood Orchestraのデモ動画でした。

この動画、再生が始まると「2001年宇宙の旅」のテーマが流れますが、再生が始まったとき、一体何を見せられているのか理解できませんでした。
次に見たチュートリアル動画で、この音が製品のデモサウンドだと確信できたときは、本当に驚き、現実的な価格で購入できる事実に興奮しました。

自分の能力への挑戦

音源のデモサウンドを聴くにつれ、音源がここまでリアルだと、自分の能力の限界が如実に表れそうだと感じました。

私はときどきオーケストラを耳コピする無茶をしますが、聴き取れないような音まできっちり入力しないと、違和感や残念な仕上がりに直結します。

例えば、派手な倍音を含まない木管楽器は、周囲の音に溶け込んで、鳴っていることすら認識できないことがありますが、これらのパートがないオーケストラは、厚みがないペラペラの音になります(こういう実験ができるのもDTMならではですが)。

音楽を舞台にした某ドラマでは、イケメン指揮者がオーケストラの楽器ごとに細かなダメ出しをする描写がありましたが、経験があれば現実世界でもこれぐらい聴き分けられるのか……。あるいは、編曲の定石を知っていれば、この辺りにこの音がありそうだと推測できるのか……。

いずれにしても、音楽が義務教育止まりの私には高みの世界です。

それでも使ってみたい

以上、音楽制作環境を入れ替えようと調べたら、すごい音源を見つけて、喜びと落胆を同時に味わった話でした。

この音源を買って、お気に入りの曲を再現してみたいところですが、それにはまず、曜日に関係なく深夜まで仕事をしている生活を改めなければ。
何をするにも時間が必要です。