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退院して日常に戻って

なんとかリハビリと治療のおかげで、杖は使ってですが1人で歩けるようにまでなり退院できることになりました。入院中は、看護師さんはじめ理学療法士さんその他のスタッフの皆さんには非常によくして頂きありがたかったです。

長女の卒業式に間に合わなかったのが残念ですが、無事に退院しその足で快気を祈願したお寺にお礼参りをしてから自宅に帰りました。


日常生活に戻って

まず思ったのは、自分の想像以上に動けないということでした。あんなに毎日リハビリで、筋トレや歩行訓練などしていたのですがちょっと動いただけでも息が上がりました。

やはり病院の保護された環境にいる時は、安心感で動けていたんだなと思いました。自宅では少しの段差でも躓いてしまうし、風呂やトイレも手すりなど設置していないのでなかなか大変でした。

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​周囲との考え方の違い

動きずらさや生活する上での、大変さは慣れや頭を使えばなんとかなるのですが一番辛いと感じたのは、周囲と自分との考え方の違いでした。

私としては頑張っているつもりでも、周りから見れば30過ぎて仕事にも行かずに家にいると思われ、

なるべく動いた方がいいよ。」とか

ここの病院に良い医者がいるよ。」とか「気持ち次第で治る。」など、いろんなことを言われるのが辛かったです。挙句には、親戚から神様に連れられ(いわゆる新興宗教のような人)家の周りに塩をまけとか、タイミングの悪い時節に木を切ったからだとか言われ、その度に盛り塩をしたり、撒いたり、御神酒で清めたりさせられました。

親戚も私のことを思ってくれているとは解っていてもとても苦痛でした。

傷病手当金について

前回の投稿に書きましたが、仕事は林業をしていたので当然休職中でした。ですので、給与はもちろんゼロで社会保険料を逆に払いに事務所に行っていました。

収入は、入院中に病院の方に傷病手当金のことを教えて頂いていたので、申請して受給していました。ただ、休職中の状態なので毎月、主治医の記入と会社にも働いていない証明をもらい、自分でも自分の状況を記入せねばならずただでさえ動くのが大変なのに書類をもらいに行くのが本当に大変でした。

ですので、いつまで休職のままでは申し訳ないので社長に、解雇してほしいとお願いし解雇してもらいました。これで、申請書は主治医と自分の記入だけになり少し楽になりました。

ちなみに、傷病手当金社会保険に加入していると受給できます。期間は1年6ヶ月です。それまでもらっていた給与の大体6割ほど貰えます。

障害者手帳の交付

上にも書きましたが、傷病手当金は最大で1年6ヶ月までしか受給できません。しかし、病気の発症から1年6ヶ月を経過すると障害者年金に申請することが出来ます。

まずは最寄りの役場に行き、障害者手帳の申請をしました。この申請は、比較的簡単で病院の診断書と必要書類で申請することができました。

そして、医師の診断書と理学療法士の意見書などをみて障害の等級が決まります。私の場合は、左足の膝から下の麻痺で障害等級4級でした。

この時はじめて知ったのですが、障害者というのはこの

障害者手帳を交付された人

だったんです。たとえ体や心に障害があっても、社会的には障害者ではなく健常者と同じです。

そして社会的にきっぱりとこの瞬間に、線を引かれたんだと痛感しました。

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障害者年金の申請

障害者手帳と並行して、障害者年金の申請も行いました。

これがまた大変面倒で難しい手続きでした。基本的には書類を揃えて提出して、審査を経て支給されるという流れなのですが、この書類がなかなか大変でした。

まずは、病気が発症した日から現在に至るまで全て時系列で、どのような症状がどんな時に現れ、いつどこの病院に行きなど抜けが無いように記入する必要があります。

これは書くことがわかっていれば、日記のようにまとめておくのですが私が通院していた病院のソーシャルワーカーさんは、詳しい書き方までは知らないようだったので自分でググって調べました。

何とかその作文のような書類を書き上げ、ソーシャルワーカーさんとも通院のたびに面談し添削してもらいながら完成させました。

次の難関は、医師の診断書をその症状を診て頂いた病院すべてのものが必要となることでした。

私は左足の麻痺だったので、車は運転することが出来ました。ですので、車で病院に行くのは苦ではないのですが、その後の車の乗り降り、受付までの移動が大変でした。病院は4か所通院したので、4枚診断書を書いてもらいました。病院によって、出来上がる時期が違うし値段も違うのでなかなかの出費でした。

こうして苦労して提出書類を社会保険事務所に持っていきます。

社会保険事務所は電話で予約が必要なので(これも知りませんでした)、アポを取り、言われた日に提出しました。そして事務所の方々に確認してもらったところ、なんと医師の診断書のミスが見つかり、また書き直しのお願いに病院にいかなければいけませんでした。そこでまた書き直した書類をもらうまで10日間ほど待ち、やっと頂けて社会保険事務所に再提出すると、自分の書いた部分を根掘り葉掘り確認されましたがなんとか受理していただけました。

その後審査結果の通知が来るまで、およそ1カ月近くかかりました。この心が折れそうな作業を一人で何とかやり遂げました。

そこで思いましたが、私はかろうじて車にも乗れるし自力で歩けるので出来ましたが、動けないような障害のある方は家族など他の人に委託しなければならないので、もっと大変だなと思います。

ここまで手続きが厳しいのは、やはり不正手続きをする人がいるからこうなるんだろうなと感じました。

今回はここまでにしようと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。




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