第五話 夏休み
僕は探検クラブで、いろんな近所の自然あふれる場所に行った。そのおかげで散歩や山歩き、探検してここは何かなとか想像するのが大好きになった。
そして待ちに待った夏休みがやってきた。夏休みに入る前の最後のホームルームでは、たくさんの宿題やプリントと日記と一緒にラジオ体操のカードが配られた。このラジオ体操のカードが僕は好きだった。
僕の家には当時CDコンポやカラオケの機材があったし、目の前に神社があるので毎朝僕の家のCDコンポでラジオ体操の放送を流し、神社の境内で子供たちが集まり体操をした。ハンコを押すのも僕がやっていた。
ラジオ体操が終わるとご飯を食べて、今度は学校のプールへ行った。僕の小学校のプールのすぐ隣には炭焼き窯があり、炭焼き保存会の方々がそこで炭を焼いて作っていた。なので、風向きが悪いとプールに煙が流れてくるので泳いでいて息継ぎした時にむせたりした。
僕たちも炭焼きを手伝ったりしていたので、僕は真似をして穴を掘り粘土質の土を集めてこねて壺やお皿を作り、堀った穴で焼いていた。割とちゃんと出来るもので、教科書で見た土器のようだった。それを探検クラブの夏休み中の活動にしていた。
プールで泳いだり、焼き物したりしていると午前中はあっという間に過ぎる。僕は急いで着替えて、走って家に帰りお昼ご飯を食べてテレビで放送されていた怖い話を好きで見ていた。
怖い話の放送が終わると午後からは、そろばん塾に週に3回通っていたので同級生のお母さんがやっているそろばん塾に向かった。
そのお母さんは、ミス日本のどこかまで残ったとか言っていて、そろばんを教えるのも上手なので急いでいかないと座れないぐらい生徒が集まっていた。
そろばんを指ではじくのが好きだし、漫画もたくさんあるので毎回楽しく通っていた。たまにイベントで流しそうめんをしてくれるのも楽しみの一つだった。
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