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わたしの反差別論

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わたしの小さな反差別論です。みなさんにも考えて欲しくて書きました。差別がなくなるように願いを込めて。
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部落問題の周辺のこと

私は、なぜ、部落の人から、反差別論を展開するような思想家や、知識人が現れないのだろうかと、考えていた。部落のひとの、識字率が低いということは最近知ったのだが、私よりも、お金持ちの、部落の人もいるのだから、勉強して、努力して大成する人がいてもいいと思う。部落の文学者としては、まず、中上健次さんがいるが、反差別論を書いてはいない。 部落のなかから、差別現象を捉えるのは難しいのだろうか?部落の出身者で、京都大学卒業のひともいるから、部落の人の能力が低いとは思えない。部落のひとは、差

被差別部落問題と仏教

最近になって、仏教の宿業という考え方が、部落差別の根幹にあると知って、残念な気持ちになった。 宿業とは、過去世の行いによって、現世の幸福や不幸が規定される、影響を受けるという考えです。 三國連太郎さんの著作で『親鸞に至る道』(光文社知恵の森文庫)にそのことが書かれてました。 果たして宿業は、仏陀の思想でしょうか? 弟子が付け加えたのではないでしょうか?江戸期の言葉で加上と言います。 宿業は、キリスト教の原罪に似た考えです。 人々に罪の意識を植え付けて、宗教に入れば

部落問題、雑感。

現在、近くの書店には、被差別部落問題のコーナーがほとんど無い。 だが、差別が消えてしまった、わけではない。 私は、義務教育の同和問題は受けた記憶を忘れてしまったが、被差別部落と呼ばれ る土地に対して、特別な視点を持つようになってしまった。 そして、妹が、その土地のヤクザの男性と暮らしてから、性格が荒々しくなってし まったことで、同和問題や、人権、被差別部落問題に関心を持つようになった。 差別はいけないと基本的に思っている。 私も精神障害者として差別を受けたことも