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Little Glee Monster YouTube Live映像配信(1日目・2日目)

 ラグビーワールドカップのNHKテーマソング「ECHO」。THE FIRST TAKEでの彼女たちのパフォーマンスを見てからLittle Glee Monsterに興味を持った私。
 日々に忙殺されていて他の動画を見ることもなく迎えた2021年のゴールデンウイーク。
 Live映像のYouTube配信というなんとも太っ腹な企画をせっかくだから楽しんでみよう、くらいの軽い気持ちで3日間参加してみたのだった。
 まさか、3日後に彼女たちのLive映像を見て涙することになろうとは。
 今となってはこの配信を見たときの感情や思いをすべて言葉にはできないが、思い出せる限りで綴っていきたい。
 ※以下、長々と書いております。

【配信1日目】
「Little Glee Monster Arena Tour 2018 - juice !!!!!」
(2018年2月横浜アリーナ公演)

 Little Glee Monsterが初めて行ったアリーナツアーの横浜アリーナ公演。
 そんな事前情報などまったく頭に入れず、どんなLiveなんだろー、という感覚で配信スタート。今まで好きなアーティストのLive DVDなど購入したことのない私は、Live映像なるものへの興味も同時に持ちつつの視聴だった。

 正直なところ「ECHO」以外の楽曲についてはちゃんと聴いたことがなかったので、こんな歌もあるんやー、くらいの感想ばかりだったが、その中でも印象的だったのは「Jupiter」。平原綾香の「Jupiter」が結構好きなので、テレビで聴いていても本音を言えば、あの心を底から揺らすような低音で聴きたい一曲だな、と思っていた。
 しかし、Little Glee Monsterのメンバーひとりひとりが一音一音まじめに丁寧に歌い、声を重ねることで曲の壮大な世界観を表現する姿がとても美しく感動的で、平原綾香の「Jupiter」とは全く別の作品として完成させていることに引き込まれた。
 あれ、こっちも“ほんとうの”「Jupiter」だな、と素直に思えたのは彼女たちの歌唱力あってのことだろう。「Jupiter」の壮大さや繊細さや力強さを、声を重ねることによって表現していくことの価値に気づかされた瞬間だった。さらに、詞のメッセージを届ける力にも驚かされた。人生の機微を詰め込んだ歌詞を、ひとつもこぼさずに声に乗せて伝えていることに、この子たち何歳だっけ?と思うほどで、敬意すら覚えた。

 そんな感想を持ちながら、楽しい曲は楽しく、かっこいい曲はビシッときめて、メッセージ性の強い曲は心を込めて歌う彼女たちを少しずつ魅力的に思い始めていた。

 Live映像はメンバーの表情や歌っていないときの様子など会場では見ることのできない部分まで見られるのが楽しめる要素なのかな、とLive映像の楽しみも感じながらあっという間に配信終了となった。

【配信2日目】
「Little Glee Monster Live in BUDOKAN 2019~Calling Over!!!!!」
(2019年2月日本武道館公演)

 2日目の視聴は、なんとかメンバーの顔と名前が一致するようになったかな、くらいの感じでスタート。
 メンバーについては芹奈しか顔を認識していなかったので、前日の配信を見て、こんな子たちなんやー、とようやく認識したところだった。

 メンバーひとりひとりの歌声やキャラクターに注目して見ていたからかもしれないが、申し訳ないことに2日目のLive映像の内容がほとんど記憶に残っていない。もともと私は興味を持つとそのものを細かく見ていく癖があるため、全体を俯瞰することを忘れがちだ。そのせいもあって、Liveの内容よりもメンバーそれぞれの特徴をつかもうとしていたのだろう。

 最初に注目したのは、かれんの歌唱力。彼女の声は、とにかく力強い。高音がきれいに伸びるし、声量もあって存在感が際立っている。私は特に彼女の声のグルーヴ感にとても魅力を感じている。声が渦を巻いて聴こえてくる感じで、初めてその歌声を聴いたときにワクワクがとまらなかった。リズム感が良いのもあると思うが、彼女が歌いだすと心躍るのだ。1日目の配信のときから、この子はソロでやった方がいいんちゃうかなあ?と何度も思った。

 リトグリの曲はリードボーカルが曲中で入れ替わるので、他のメンバーの歌唱にも自然と耳がいく。

 次に耳を引いたのはmanakaの声。彼女は声の圧がすごい。歌うと貫禄があるので、何も言われていないのに、はい!ついていきます!と言いたくなる。中低音がとても迫力があってかっこいい上に、高音も硬質できれい。なんでこの子もソロにならなかったの?(part2)
 これからどんどん表現力を付けていったら…と考えると末恐ろしい子だ。

 その隣でぴょこぴょこ飛んだり跳ねたりしながら歌っているのがアサヒ。高音にはりがあってきれいに響く歌声だなという印象だったが、それよりも、曲に合わせて自由にのびのび表現している姿が記憶に残っている。
 ずっとニコニコしてて楽しそうやなーアイドルみたい、という感想が頭に残っている。

 そして、MAYUはリードが少ないためか(コーラスまで聴く余裕と耳がなかった)、歌の印象は薄かったのが本音だが、この子がリードに彩を与えているのだなと漠然と感じていた。
 1日目の配信のときも感じたのが、彼女のMCの安心感というかフィット感。私も彼女と同じで生まれも育ちも大阪なので、話のテンポ、ノリや間みたいなものがとても自分に合うのだ。彼女の会話のつなぎ方や聞き上手なところにも好感が持てた。

 最後が芹奈。Little Glee Monsterといえばこの人という印象だったからこそ、この子のどこがいいのかということを冷静に見ようとする自分がいた。
 彼女のすごいところは歌詞に込められた感情がダイレクトに歌唱から伝わってくるところ。彼女の楽曲世界への入りこみ方は尋常ではない。それぞれの曲で見せる表現が、同じ人のものとは思えない。とにかく彼女が歌いだすと自分の心、感情、感覚が動かされるのを感じる。歌に生きる人だな、と強く印象に残った。

 という感じで、配信2日目は短い時間だったがメンバーそれぞれの魅力を少し知ることができた。
 ソロでも十分やっていけそうなメンバーもいながら、Little Glee Monsterとして活動することの意義をそれぞれが考えながら歌っている。しかも、ひとりで一曲を歌うのとは異なり、5人で一曲を歌うためには皆でその曲のメッセージや世界観を共有する必要がある。それは想像をはるかに超えるほど難しいはずだ。それを感じさせずにLiveで実現できるということは、「裏での努力」という言葉では言い足りない積み重ねがあるからに他ならない。
 彼女たちが懸命に表現しようとしているLittle Glee Monsterというものを、少しずつ感じ始めた配信だった。

つづく…


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