就労継続B型事業所 NEXT SPACE

改めまして、障がい福祉サービス「就労継続支援」を行っている「NEXT SPACE」を運営しております、寺嶋秀彰です。

僕らは北海道釧路市で「就労継続支援」という福祉サービスを行なっているのですが、就労継続支援というのは「障がいなどが理由で一般の企業で勤めることが難しい方が働く場所」というような感じで、利用者さんの作業の収入に応じて工賃(お給料)をお支払いしていたりします。

前回の記事では「工賃向上に偏っていく結果、何が起こるか(起こっているか)」ということについて書かせていただきましたが、僕は工賃向上を否定しているということは全くありません。それは向上していった方がいいと思っています。
が、その目的に偏りすぎてしまい、本来の「福祉」というものを見失っている事業所も少なくないのでは?というようなお話でした。

今回は前回の記事を引き継いで、「じゃあお前のところの事業所はどんなところじゃい?」という部分に触れていこうと思います。

「学び」を重視する事業所

僕らの事業所では「工賃を稼ぐ」よりも大切にしているのは、「生きていくために必要な知識などを学んでいく」ということです。

例えばですが、よく言われるのが「お金は稼ぎ方よりも使い方が大事」と言われたりします。
「自分で稼いだ金なんだから自由に使って何が悪い!」ともいえますが、僕は良い悪いの話をしたいわけではなく、「ちゃんと選択しているかどうか」が大切なんじゃないかなと思ったりします。
端的にいうと「お金の使い方を学んでいない人に、お金の使い道の選択肢はない」のではないかなと。

そんなこんなで、僕らの事業所では「学び」というのが大きなテーマになっています。

もう少し踏み込んだ話をしていきます。

コミュニケーションは前提としてとても難しい

NEXT SPACEに通われる方も、決してコミュニケーションが得意な人ばかりではありません。スタッフも含めてです。

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