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医療従事者の給料問題〜コロナ渦での働き方〜

今回のブログでは「医療従事者の給料」について解説していきたいと思います!


当ブログの過去の記事でも記載しましたが、AIの台頭や少子高齢化に伴う日本経済は不況の煽りを受けて、様々な業種が厳しい状況に侵されています。医療業種も例外ではなく、病院やクリニックを始めとする医療職として働いている医者や看護師、理学療法士などのコメディカルの給料が年々下がっているのが現状です。
過去記事:医療従事者の今後について
http://pontafx1216.blog.fc2.com/blog-entry-26.html


〇医療職の給料の現状


引用元:看護師の平均年収483万円!給料・ボーナスを大調査https://www.kango-roo.com/work/306/

大凡ですが医療従事者で年収が高いのは医者、次いで薬剤師、看護師の順に高年収となっていますが、数年前と比べるてどの医療職も年々年収が減少傾向にあります。その背景としては、少子高齢化により医療費が圧迫し、診療報酬の削減・見直しやAIの導入による今後は人材を雇用するメリットが経営者側にあまりないことが原因とされています。


海外の医療現場では、AIによる病名診断が医者の診断と並行して行われています。その結果、AIの診断が人間の医師を上回ったという結果が出ています。またAIは患者のデータを元にどの病気に罹っている確率が何%で、候補となる治療法は何かなどの判断も可能です。現時点でAIは医者よりも優秀であることが既に証明されており、今後は医師を補助するAIが活用されるようになると思います。

引用元:人工知能普及で医者の給料は下がる?https://www.dailyshincho.jp/article/2016/04100410/?all=1</a


〇医療費と診療報酬の推移



2010~2017年までの医療費の推移ですが、2016から医療費は40兆円を突破しており、ここ数年で医療費は年間1兆円のペースで増え続けています。この背景としては、少子高齢化の影響で高齢化による医療を必要とする患者の増加や現役世代が大きく減ったことによる財政収入の落ち込みで医療費増加は日本全体にとって大きな負担となっていることが要因です。




診療報酬とは、保険診療時に医療機関に支払われる報酬のことで病院の経営を左右するだけでなく、保険で治療を受ける上で欠かせないものです。また診療報酬は医師たちの給料を左右する人件費などの本体部分と薬価部分に分かれており、改定率の推移をみていくと、薬価部分は2010~2016年の間に何度も引き下げられてきました。


その診療報酬が引き下げられると病院の収入は減少、それにより医薬品費の薬価や施設の人件費、他にも病院の設備費用や予算が減少するために患者が快適に医療機関を使うことが難しくなってしまう恐れがあります。特に人件費が下がることは人手不足を招く原因となる可能性を秘めているので、医療業界の縮小も懸念されます。


診療報酬が削減される利点としては、患者が窓口で負担する医療費が下がることが挙げられますが、病院側としては限られた人件費がさらに削減されることで医療関係者の負担がさらに増加することが予想され、経営の悪化から賞与のカットやリストラなどの人材の見直しを図る医療機関も増えていく可能性があます。


引用元: 診療報酬削減を中医協が厚労省へ要請!費用負担減と引き換えに経営圧迫は必至!? https://www.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no377/


〇コロナショックによる病院経営の悪化


引用元:【看護師1800人のホンネ調査】新型コロナで夏のボーナス大幅カット「モチベーション維持できない」「冬が心配…」「病院つぶれる不安」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000010301.html

ただでさえ医療業界は厳しい状況であるのに対して、新型コロナウイルスの感染拡大により、受け入れ態勢を整えるために医療機関では空き病床を確保しておく必要があったり、外来・手術・各種検診が減少したりと病院全体としての収入が大きく落ち込んでいます。一方でコストは通常よりも膨らみ、深刻な経営危機に陥っており、夏の賞与をカットせざるを得ない医療機関も増えてきております。


アンケートの調査によると全体の約2割の人達の賞与が「全面カットされた」「前年より減った」とする回答しており、医療機関が厳しい経営状況に置かれています。今後もこのような状況が続いていけば、働いている医療従事者は、通常以上の感染リスクと多忙に晒されているのにも関わらず、その働きが報われないことへのショック、モチベーションの低下、今後の生活への不安を抱えていることも推察される結果となりました。


〇今後の働き方



コロナウイルスの影響を受ける以前より医療業界は不安定な状況に陥っていました。そして今回のコロナの煽りを受けて更に危機に立たされており、経営危機に陥る個人病院が倒産する事例も既に出ています。一昔前までは安泰と言われてきた医療職ですが、もう安泰とは言えない状況になっています。もう資格というライセンスの優位性も薄れてきています。


以前より再三お話していますが、もうこれからは給料をあてにした生き方はもう通用しない時代に突入していきます。
そして自分自身で稼げる能力を養っていくことが必要になるということです。


特に医療業界で働いている方々は肩書きに縛られている方が多く、その職業の中で一生働いて終える人がほとんどだと思います。仕事好きで誇りや遣り甲斐を感じて働いているのあれば、素晴らしいことだと思います。でも遣り甲斐や生きがいだけでは絶対に生活はできません。


まず今の既存の仕事を継続しながら副業として何かをやってみる。また医療職の強みを生かし、YouTube、セミナーなどを開いて副業としてやってみる。副業は原則として禁止されている時代遅れの職場も多いですが、いずれ副業自体も解禁される企業も増えていくことになり、今後は本業と副業を掛け持ちするダブルワークが主流になる時代が来ると僕自身は確信しています。


何でも良いからまずは危機感を持って行動して行きましょう!

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