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【無料・収支プラス】人気薄で温泉へ!高松宮記念、魂揺さぶる一頭

 春は別れの季節である。馬柱を眺めてもファンから絶大な人気を集めたメイケイエール、一昨年の2着馬ロータスランド。そして…◎ディヴィーナがターフを去る。正直、気付くのが遅い。友道師と大魔神のことである。そこに辿り着かなかったのは母の姿が偉大すぎたからであろう。

〈母・ヴィルシーナ〉
 牝馬3冠オール2着、強すぎたジェンティルドンナの背中を眺めて過ごした。手にしたG1がヴィクトリアマイル2勝。ヒントがあるとすればここだった。1400から2500までの距離に出走し、マイルで最多の3勝。結論から言うと母はマイラーだった。

〈娘・ディヴィーナ〉
 父・モーリス。それは奇しくもライバル、ジェンティルドンナの娘、ジェラルディーナと同じであった。「ジェラルディーナを倒す」。頭の片隅にあった思いが、デビュー戦に2000メートルを選んだことにも表れている。
 全5勝の内、最多の3勝はマイル。そのマイル戦でも前進気勢が強いと友道師は認めている。今日が20戦目…ようやく、ようやく1200メートルに出走する。最後の最後に自らのリミッターをカットして思いのままに走ることができるのだ。スペイン語で「神がかっている」と名付けられた娘よ。もう何も迷うことはない。抑えることもない。稀代のスプリンターは最後の最後にやってくる。神がかった配当を連れてやってくる。
 

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