時々思い出すこと、机の引き出しにある飴玉
何曜日に爪を切る。
みたいな決め事をしていないから、結局いつも深夜に爪を切る。パチンという爪切りの音を聞くといつも、昔XXX HOLiCで読んだ、四月一日が夜に爪を切る場面を思い出す。思い出したらまた読みたくなってきた。
会社の休憩時間でカラオケに行きましょうね!って言い合っていた先輩も私ももうすぐこの会社からいなくなってしまう。
若い頃を浪費してしまっただなんて思ったことはないけれど、それに気付くのはもっと歳を取ってから?それとも、そんなことなかった?
弾き語りをしている女の子がいた。
わたしの知らないところに住んでいて、本当の名前も歳も知らない。
初めてクロノスタシスを聞いたのもその子の弾き語りだった。今はもう、あの声をはっきりとは思い出せない。でも、死ぬ前にもう一度彼女の歌を聞きたいと思う。
時々思い出すこと。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?