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二十歳の君はこれからの人生に絶望したかもしれないけれど

さいきん、毎日ちがう一日を過ごしている。
毎日知らない人に出会って、話をしたりしなかったり。雨降るのかなぁ、降りそうですねとか。

電車に乗る時間が増えたのでまた読書が進むようになった。
ずっと前に買って読めていなかった春樹も、リップヴァンウィンクルの花嫁も、古典部も、
それからさいきん買った文庫本も。

つい今日のこと、西瓜糖の日々を読んだ。
家とか橋とか、窓とか、あといろいろ、なんでも、西瓜で作った西瓜糖でできた世界の話。
私自身、あまり西瓜を食べないので、西瓜に馴染みがないだけなのか、日本が全体的にそうなのかはわからないけれど、アメリカではいろんなものに、西瓜のフレーバーがあったのを思い出した。
西瓜糖の世界では、一週間、曜日ごとに毎日太陽の色が違っている。

ことしの夏は、海辺で過ごすことになった。
海の近くに暮らしたことなんて人生で一度もないので、本当にたのしみ。
案外海になんて行かないのかもしれない。貝を集めないし、朝日を見たり夕日を見たり、眠れない夜に潮風に当たりに行ったりなんてしないのかもしれない。
それでも、海辺で暮らすのがたのしみ。

二十歳の時に、全く想像なんて出来なかった、二十五歳の楽しい夏が始まる。

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