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ページを繰る音、コップの水滴

窓を開ける時間が増えた。
壁に貼った写真やフライヤーが床に落ちていることも増えた。
紙を壁に貼るのが好きだ、と思う。

きょうは休みでとてもよく寝た一日だった。
同じ夢の続きを見続けることができる時がある。ずっと会話をしている夢だった。
もうそろそろこの夢はいいかな、と思ったところで眠りから覚めた。
ヨーグルトを食べながらツイッターを見たら、ハヌマーンがトレンド入りしていた。

先日、仕事終わりに古書店に寄った。
横に長い本棚の前には横に長い椅子が置いてあって、そこに腰掛けたまま本の背表紙を眺めた。これほどまでに幸せな時間はないかもしれない、と思った。

救い がもっともっと必要だ、と思って、救い についてばかり考えていたから、思わずお店の方に「救いになりました。」と言ってしまった。本当に 救い だと思った。

書店で買った写真集は、遠い国で撮られた写真ばかりで、撮影した方の名前をインターネットで調べても出てこなかった。2020年になっても、まだわからないことはたくさんあるのかもしれない。個人のひっそりとしたとっておき は、知っている人だけ知っていれば良いのかもしれない。

週末カミングというタイトルの本で、ハルツームという都市があることを知った。
遠い国、どこにあるのか調べたけれどよくわからなかった国。お昼には気温が40℃を超える暑い国。
それから、世界で一番はやく朝が来る国と世界で一番遅くまで夜中の国をiPhoneの天気アプリに登録してみた。たとえでたらめだとしても、時差があるとしても、いまこの瞬間に晴れていたり雨が降っていたり氷点下だったり、朝だったり夕方だったり、わたしがいる場所と違う気候で生活をしている人がいることはすごいことな気がした。

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