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赤、黄、青、オレンジ、緑、紫

最近読んだ2冊が団地に関する小説だった。去年あたりから、団地が気になる。ひたすらに四角が繋がっていて、隣も、隣の隣の部屋も同じ間取り。子どもの頃だったら、帰る部屋を間違えてしまいそうだし、そのまま知らない世界へ繋がってしまいそうだな、なんて考えたり。

京都からの帰り道、電車の中でうとうとする。初めて、五山の送り火を見た(私が見たのは、大文字だけ)。きちんと場所取りなんかもしてないから、遠くからちらちら見える火より、スマホで写真を撮っている人の画面で見る方がよっぽどしっかり見えた。みんな、写真を撮ることに夢中になって、目の前の本当の送り火、見たのかな。

先日、和歌山へ行ってきた。おそらくお盆休み中一番の遠出。大学を卒業して、3年目。今でも会いに行きたい人がいるのがどうしようもなく嬉しい。この日はアイスを2つ食べた。

子どもだった時より、随分自由になったな、と最近ますます思う。学校へ通っていた時、決められた日数、年数はそこに閉じ込められて居場所はそこしかないような閉塞感でたくさんになる。そんな中からうまく楽しみを見つけられる子どもはいいけれど、みんながそうできるわけじゃない。大人と言われる年齢になって、自分で働いたお金で好きなものを買ったり、行きたいところへ行ったり、したいことをする、友だちになれる人はもう学校や生活の周辺の人だけじゃなくて、世界中の人たちだ。もし、そんな未来が幸せだ、あともう少しだ、と思えたなら途中で諦めてしまう若い人たちは減るのかな、とかふと考えたり。

夏も終わりに近づいてきて、さみしいここ数日。

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