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角の郵便局

いま、アメリカに住む叔母の家に来ている。
一ヶ月の長期滞在だ。
ここは、ニューヨークやロサンゼルスみたいな都会とは全くもって違うけれど、たくさんの緑と良い隣人たちがいる。
そして、通りの角に郵便局がある。

つくづく人間の順応性にびっくりする。
私はほとんど英語が話せないけれど、大体の会話は理解することができるし、なんなら日本語で話すのが下手になってきている。
アメリカ人は、どんな小さなことでも大げさに反応してくれるし、ニコニコしてて、大きな声で話す。そして初対面でもハグをする。
日本では信じられないことがたくさんで、でもその都度私は自分でもびっくりするほどの順応力で、対応していく。業に入れば郷に従えだ。

日本にいない時、私は時々無敵だと思ってしまう。日本に帰ったら、きっと色んなことができるし、始められて、なにもかもうまくいく、そんな気がする。どこにいたって、できることはあるのに、これはなにシックなんだろうか。
でも、日本へ帰れば数少ない私の友達に会えるから、たしかに無敵といえば無敵なのかもしれない。

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