![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136635502/rectangle_large_type_2_104baab29ef4d357d5cc167e73131a4d.png?width=800)
晴耕雨読のくらし
わたしは、晴耕雨読のくらしの達人です.
とはいっても、本来の使われ方とは少し違っているかも.
「躁うつ」ということばを、耳にしたことがあるでしょうか.
双極性障害では、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態を繰り返します。
わたしは、この双極性障害と、かれこれ3年半、
連れ添っているのです.
注: 以下、双極性障害を「躁うつ」と表現します.また、躁とうつの混合状態については省いて説明します.
「うつ」とは?
「うつ」状態に似た経験をお持ちの方は多いかと思います.
朝からずっと体が重く、動けない.
睡眠のリズムは崩れ、食欲も出ない.
なにひとつ、楽しいと思えない.
こうした状態がほぼ毎日、3ヶ月も4ヶ月も続くとしたら、
どうでしょうか.
その間はもちろん、
学校も会社も、そして時間だって、
いつも通り進んでゆくのです.
「躁」とは?
気分が高まり、おしゃべりに.
睡眠時間を削り、朝から晩まで活動できる.
今の自分にはなんでもできる気がする.
この時期にテストがあれば好成績を残せるほど、
ひとことで表すならば「絶好調」の時期.
一見、問題がないようにすら思えます.
しかし、
大きな押し波には、大きな引き波がつきものです.
わたしの「躁うつ」
このサイクルの中で、わたしが最もつらいと感じるのは、
本当の自分が誰なのかわからなくなる
ことでした.
「躁」の自分がエネルギッシュでも、
「うつ」の自分は部屋でうずくまっているのです.
「躁」の自分を努力家だと褒められても、
「うつ」の自分は間違いなく怠け者なのです.
でも、
「躁」の日も「うつ」の日も、
太陽は同じように昇って沈む.
お腹は同じように空くはずだし、
一日は24時間のはず.
なぁんだ、変わっているのは心のお天気だけ.
そんな安心感が、わたしの心をふっと、
軽くしてくれました.
今では、わたしは自分を
晴耕雨読のくらしの達人
と思うことにしています.
田園で世間のわずらわしさを離れて、心穏やかに暮らすこと。晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家に引きこもって読書する意から。
心のお天気に合わせて、
くらし方を上手に変えていくだけ.
自分の根本はなにひとつ変わっていないんだ.
そう考えるようになりました.
「躁うつ」と暮らす
そんな晴耕雨読の達人であるわたしも、
最近、日記を書くようになりました.
ルールがひとつだけ、あります.
「躁」「うつ」と書かないこと.
どんなにネガティブな内容でもいい.
でも、
「躁うつ」がそう感じさせているだけなのか、
なにか別の理由があってそう感じているのか、
は自分で整理しておきたい.
この記事を書いている今も、とうとう、
☔️マークの付く日が増えてきました.
…そろそろ本を買い溜めておかないと.
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?