見出し画像

サンライズエクスプレスと伊予灘ものがたりで行く 松山・今治旅行(小説編) #2

みなさんこんにちは。
ひだまり66です。
前回から続きまして(間隔開いてしまったのでおさらいは下記から👇)、今回はサンライズで起床したところから始めます!

時刻は午前5時過ぎ。
姫路駅付近でおはよう放送が流れる。
個室で寝ているので、寝過ごす者がいないかどうかのLINEを入れる。
2人から返信をもらい、安心して下車駅である岡山駅までやってきた。

H「やべえ、夜行列車わくわくしたけど揺れに慣れなくて全然寝られなかったわ笑」
Y「まあ、初めてならそうなるわなwww」
S「俺はすぐ寝れたぜ! 早めにシャワーも済ませたし」
H「マジ!? シャワールーム全然空いてなくなかった? 入れたの夜中の3時だよ」
Y「サンライズのシャワーはシャワー券手に入れてからが真の勝負だからな」
H「乗り継ぎの特急は何時だっけ?」
Y「約1時間後だな」
H「軽くコーヒーでも飲むか」
S「いいね! でもこんな早朝から開いてるところあるかな?」

岡山駅の改札を出て辺りを見渡すが、Sの予想通りほとんどの店がシャッターだ…

H「何もねえな・・・笑」
S「駅中のドトールすら開いてないやんwww」
Y「まだ6時台だもんねぇ」

ただただコーヒーを求めて歩き回ること30分、先程から目をつけていたドトールが7時になってようやく開店した。
一番客として早速入店する。

H「んで、ここからどのくらい移動するんだっけ?」
Y「もうあと3時間」
H「マジ!? 電車乗ってばっかりやんwww」
Y「そういう旅だもん」

コーヒー探しに30分費やしているのでさほどの余裕もなく、足早にドトールを後にするトリオ。
本州四国の連絡特急しおかぜ号に乗り継ぐと季節的にちょうど瀬戸大橋あたりで日の出を迎えた。

H「さすがに暇だからなんかゲームでもしようぜ!」
S「とは言え何するん?」
H「みんはや っていうクイズゲームアプリ知ってる? インストールすればすぐできるからそれしよ」

早押しクイズのアプリを朝7時台からプレーし、盛り上がっている20代男性一行はそのまま目的地の松山駅に到着する。

H「ふー、長かった・・・笑 ずっと電車も疲れるんだなぁ」
S「とは言え、まだ朝の10時だからどこもやってないだろうな」
H「見て!あそこのマックは10時開店だよ。朝マック30分だけかな笑」
Y「たしかに首都圏ではあり得んwww  じゃあ、軽く散策してランチにしよう!」
S「とりあえず、荷物をコインロッカーに入れて、念のため店に予約入れとく?」
Y「さすが、コンシェルジュデスクのオペレーターだ(当時は自分も同じ職だが・・・)」

身軽になった一行ははじめに、”坂の上の雲ミュージアム”に向かう。しかし、目的は拝観することではない。
(ミュージアム入館)

S「すみません、マンホールカード頂けますか? ありがとうございます」
Y「マンホールカード集めてるんだったな」
S「よし! 目的達成したので退館!」

変な男3人衆が入ってきたと思われていたかどうかはもはや関係ない、すぐに松山市の中心部に行こう・・・

松山市役所付近は松山城への玄関口でもあり、多少賑わった商店街があった。そこで一行は足湯を見つける。

H「お! 足湯やん! 朝から入っちゃう?笑」
S「サンライズのシャワー用に買ったタオルがあるからちょうど良き」
Y「あー、まあまあ熱めwww」

ここは天然温泉 ドーミーイン松山が運営しているようだったが、足湯は無料で開放してくれていた。
ほとんど歩いてもいないのに、足湯はいつ入っても気持ちがいいのだから不思議だ。(約20分経過)

ここまでは少しでもカロリー消費するために、路面電車を使用せずにきたので、多少空腹感が出てきた。
先ほどS君が11:30でランチの予約を入れてくれたのでそれに合わせて入店する。
※お店や料理の雰囲気は本編をご覧ください(*^_^*)

H「昼から贅沢してしまったなwww」
Y「甘味がほしいな」
S「わかる。さっき通ったみかんジュースのお店行く?」
H「いいね👍」
※お店や味の感想は本編をご覧ください(*^_^*)

そんなこんなで、余裕をかましすぎたことが影響し、次なるターゲットである観光列車”伊予灘ものがたり”の発車時間まで余裕が無くなってきた。会社の上司に無理を言って1ヵ月前に窓口に並んで手に入れた切符であり、もしも乗り遅れれば本末転倒だ。

Y「多少、急がんとかも」
S「そこ、タクシーじゃない?」
Y「ラッキー! 1メーターかもだけど、背に腹は変えられない!」
H「男気じゃんけんで勝った人が全額支払いで!」
(H君見事勝利)
Y「こういう時って、言い出しっぺが払うことになるんだよなwww」

タクシー効果もあって伊予灘ものがたりの発車10分前には松山駅に戻れた。ワクワク気分で伊予灘ものがたりに乗車した。

H「うわ、ソファなんだ・・・」
Y「この列車は、全車グリーン車だからね」
(無事に発車して20分後)
H「zzzz」
乗務員「お連れ様は、大丈夫ですか?」
S「お気になさらず、彼は寝不足なだけですから笑」
Y「お! 伊予灘のいい景色が顔を出し始めたぞー」
S「うん・・・」
Y「どうした? 反応悪いな」
S「今、ポケモンGOでヨーギラス大量発生中だから忙しい」
Y「おい、絶景を前に、寝てる奴とポケモンGOに夢中になっているってどうゆうことやねん!!」
(H君目覚め)
H「うお、海だ!」
Y「今さらかーいwww」
S「ヨーギラス、またゲット!」
Y「景色見ろwww」
(カオスwww)

”伊予灘ものがたり”では車内販売でスイーツを注文できるので、3時のおやつを注文。

H「沿線で手を振っている人たちって毎回これやってるの?」
S「ボランティアかな」
Y「なんか地域活性化組織みたいなのがあるんちゃう?」
H「やらされてるのかなって思って」
Y「やめなさい、観光列車内でなんてこと言うんや」

絶景の旅も終了し、終点の八幡浜での上り特急列車は約40分の接続。

H「微妙な時間やな」
S「ちょっと、タクシーで海岸とか行けるんちゃう?
 海岸行ったらタクシーに15分くらい待っててもらえばいいし」
Y「迷ってる暇あれば、行くべし」
(タクシー乗車)
S「目的地着いたら、15分くらい待っていてもらってもいいですか?」
運転手「そういうのはやってないので、再度電話してください」

たかが15分程度、かつ愛媛の奥地なのに対応してもらえないなんてと内心思っていたが、できないと言われれば仕方ない。

S「あんなこと言われたけど、結局ロータリーでさっきのタクシー待機しているやんwww」
H「目の前で行っちゃうかもよ~、なーんてね笑」
Y「よりによって八幡浜だからね」

どんな時も油断は大敵。
あろうことかH君が言った言葉が現実になってしまったのだ。

H「あ!! タクシー!!」
Y「おい、まじか」
S「やべーことになった、特急間に合うか?」

S君が急いでタクシー会社に連絡する。
でも、おそらくこの地域にタクシーは数台しかいない。
特急まであと12分に対し、タクシー会社からの回答は最速5分で行くとのこと。
ギリギリの戦いだ。

Y「H君が変なこと言うから!」
H「いやいや、まさかのあのタイミングで逃すなんて誰も思わんやん!」
S「だからタクシーの運転手に待っててって頼んだのにーー💢」

何とか予測通りにタクシーが来て、事なきを得た。しかも道路が空いていたこともあって、予約した特急”宇和海22号”は入線すらしていなかった。

松山駅に到着後は一流の温泉旅館が待っている。

S「宿、楽しみやなー」
Y「あと2分で道後温泉行きの市電が出るから乗っちゃう?」
S「おいY! 荷物荷物!」
Y「あ、そうかwww」
S「明日は駅に戻って来ないから、洒落にならんぞ」

午前10時にトートバッグ1つになったことに慣れてしまい、着替えが入った大きなリュックサックを忘れるところであった・・・
S君、鶴の一声じゃ。

H「え? まさかの路面電車、現金のみ?」
Y「そうっぽいな」
H「うわー、現金持ってねー」
S「小銭くらい貸すわ、って俺も小銭ねえわ」
Y「素直に札を両替せい!」

都会っ子の会話をしながら道後温泉に到着!!

それでは区切り良く、宿の会話はまた次回✋

※このお話はノンフィクションで、以下のエピソードを元にしております👇