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【新幹線開通60周年】高速化と多客輸送の両方を叶えた二階建て新幹線

みなさん、こんにちは! ひだまり66です🌞
先週、東海道新幹線に乗る機会がありました🚅
東京駅でふと目に留ったのが「祝!東海道新幹線開通60周年」というポスターです😳
1964年に日本初の高速鉄道である東海道新幹線が開通してから60年、まだまだ歴史が浅いように感じるかもしれませんが、この60年間の新幹線の進化は目を見張るものがあります👀
全国各地への新幹線網の拡大、さらなる高速化、快適性の向上など時代によって姿を変えてきた新幹線ですが、個人的に思い入れの深い車両があります。
それがE4系新幹線、通称 ”Max” として親しまれていた二階建て新幹線です🚄
今回は新幹線開通60周年に因んで、筆者とMaxの熱い物語をお届けしてまいります👇

二階建て新幹線 ”Max” とは?

そもそもの話ですが、二階建て新幹線Maxはもう引退してしまいましたので走っていません。
細かく言えば、二階建て新幹線MaxはE1系・E4系の2種類が存在しており、E1系は1994年~2012年、E4系は1997年~2021年に東北・上越新幹線をメインに活躍しました🤗

現在は、大宮の鉄道博物館で展示されているE1系Max

登場の背景には新幹線の多客化に対応するためというのが大きな理由として挙げられます。この時代は新幹線通勤をする人やスキーをはじめとしたウインタースポーツブーム等で新幹線の利用客が増加していた時期でもありました⛄
そのような利用客の増加に対応するために、新幹線1編成あたりの定員を2倍以上した画期的な新幹線がこの ”Max” なのです。
現在の新幹線の最高時速は320kmですので、Maxの最高時速の240kmというと多少高速技術的には劣りますが、16両編成で運転した際の定員はなんと1634名と世界最大級です😲
この人数を乗せて時速240kmのはむしろ凄いのではないでしょうか 笑

Maxのロゴマーク(2012年当時)

先輩のE1系は12両編成で製造されたのに対し、後輩のE4系は8両編成で製造されました。ぱっと見は減車されたようにも見えますが、実は時期によって柔軟性を高める施策のひとつで閑散期は8両編成、繁忙期は8両編成を2本繋げた16両編成で運転するなど、シーズンごとに効率良く乗客を捌きました。
また、上越新幹線では近距離利用者に対応するため新潟~高崎間は8両、高崎駅でもう8両を増結して東京駅までは16両で運転する運用もありました。
つまり、二階建て新幹線Maxの先駆者はE1系、さらに効率化を達成したのがE4系となっていますv(*^_^*)v

E4系 黄色い旧塗装(16両編成)

しかし、近年の新幹線は多客対応よりも高速性、快適性を重要視するようになりました。皮肉なことに、このMaxはJRが重視したこの2つの要素を阻害してしまう形になったのです。二階建てということで車体重量が重いためこれ以上の高速化は対応できなかったほか、どうしても縦に長い分2階車両は揺れが大きく、気分を悪くされる方の割合も高かったそうです・・・😓
また、日本全体の人口減少やスキーブームの終焉等で多客輸送のメリットは薄れていったことから、E4系Maxの後継Maxは製造されず、二階建て新幹線は終焉を迎えたのでした・・・💦

Maxとの思い出

筆者は記憶の限りですが、E1系Maxに1回、E4系Maxに4回乗車したと思います( ^o^)ノ
中でもE4系は親戚関係で馴染みの深かった福島へ向かう東北新幹線の運用(Maxやまびこ)に、自身の幼少期よく就いていたこともあり、その記憶が今も鮮明に残っています。福島駅までは山形新幹線のつばさ号と連結して運用していたので、福島駅ではその切り離しシーンをよく観察していました👓
懐かしいですね😚
また、自身の身長がまだ低かったこともありますが、初めてホームでMaxを見た時の迫力は今でも忘れません!「デカ!」と思いましたよ~笑

迫力満点の二階建て新幹線Max

初めてMax(E4系)に乗ったのは2004年の夏でしたかね・・・
筆者が6歳の誕生日プレゼントとして秩父鉄道のSLパレオエクスプレスに乗りに行った際、大宮~熊谷の1駅区間だけ乗車しました🚃
当時はまだ黄色と青の旧塗装でしたね!
2回目は2008年頃でしたでしょうか?
伯母と小山遊園地行く予定だったのですが、当時インターネットもさほど発達していなかったため、情報をリサーチできずに小山遊園地に行くと着いたのは大型のショッピングモールでしたww
店の人によれば遊園地は数年前に閉園したと・・・
がっかりしてしまった筆者を慰める意味を込めて、宇都宮から東京までMaxで帰ることにしたんです🚶
本当は湘南新宿ラインで帰る予定だったんですけどね😅
そして2012年、当時中学生だったのですが、E1系Maxが引退するとのことで、このブログでは常連のH君と乗り納めに行きました!
もちろん、中学生でリッチなことはできまませんので高崎~大宮の自由席で取った気がします。
当時は撮り鉄にもはまっていたので、高崎駅で越後湯沢行きのMaxたにがわを撮影📷
その折り返しの東京行きに乗車するという撮り鉄あるあるのパターンですね🤗
それでは本題となりますが、2021年のE4系とのお別れ物語をどうぞ👇

ありがとうE4系(1階席)

突然ですが、新幹線の平均寿命ってどれくらいだかご存じですか?
在来線は25年~40年程度に対して、新幹線は高速走行するため負担が大きいので15年~20年くらいと言われます。
E1系Maxはデビューから18年で引退したのに、対しE4系は約23年間活躍しました!
本当はこのE4系も20年程度の活躍を予定していたのですが、コロナによる経営悪化や世界的な半導体不足も影響し、後継車両(E7系)の導入が遅れたことでまさかのE4系がピンチヒッターとして延命されたのです😳
まあ、とは言え延命策ですのでいつかお別れのタイミングはやって来ます。
この時もE1系を乗り納めたH君と共に9年越しのMax見送りとしましたww
しかし、今回はもう社会人ですから、大宮から新潟方面までしっかり乗りましょう!

乗るのはMaxとき303号

このMaxとき303号はちょっと変則的な停車駅で大宮~越後湯沢をノンストップで走り、越後湯沢以北は各駅に停車するという停車パターンです。
東北新幹線のはやぶさ号にも似たような停車パターンがありますね🤔

平成初期の新幹線って感じの車内
座り心地は普通

この日は往復でMaxを予約していたので、行きは1階席、帰りは2階席で予約していました😚 どうせなら両方体験したかったので 笑
2階席はよく乗車しましたが、逆に1階席は初めての乗車でした!
目線がホームより低いっていうのは違和感しかありませんww

ホームを見上げるww

今回、往路は諸事情で新潟の一つ手前、燕三条駅で下車します🚶

燕三条で下車

ちょっと寄り道

せっかく新潟まで行くことになったので、こちらも引退が迫っていた弥彦線の115系に乗って、ちょっと回り道して新潟に向かいました🚃
燕三条から弥彦線で吉田、吉田から越後線で新潟を目指します👆

引退間近だった新潟地区の115系(一次新潟色)

115系という電車は国鉄時代に製造された電車で、かつては高崎線や宇都宮線など関東地区でも運用されていました。
しかし、車両の老朽化で次々と各地から引退し、現在はJR西日本の岡山地区やしなの鉄道で僅かに残っている程度です。
関東ではかぼちゃ色が一般的でしたが、このカラーリングは新潟地区でしか見られない限定塗装になっています😍
おっと、隣に映っているのはE127系ではないですか! まさかその時は南武線に転属してくるなんて思ってもいませんでしたが・・・笑

懐かしの幕式方向幕

さあ、少し寄り道をしましたが、在来線の新潟駅にやってきました!
筆者はこの時が初新潟駅だったので、少し駅構内を散策してみます🚶

E653系 特急しらゆき 上越妙高行き
E653系 特急いなほ 秋田行き

💛💛💛。かつて常磐線を走っていた特急と再会できました!
塗装は変わっていますが、相変わらず洒落た車両ですね~
時刻はお昼前🕙
もうこの時期のE4系は本数が少なくなっていて、復路のMaxは15時台だったので滞在時間は3時間強しかありません・・・笑
ただ、せっかく晴れの日に海の近くまで来たので、せめて海の景色と幸は堪能しようではないかということでH君と合意!

朱鷺メッセ展望台から臨む日本海
日本一長い川 信濃川が日本海に注ぐ

ランチは朱鷺メッセの近くにある ”地魚食堂瓢” で刺身定食をいただくことにします🐟

本日のお刺身定食

食堂のおばちゃんに「ご飯大盛り無料だよ~」と言われたので、お言葉に甘えるとマジの大盛りでサービスしてくれましたww
しかし、お刺身のバリエーションもいくつかあるので、嬉しい悲鳴ですね🥰
やはり、本日の獲れたて海鮮は身の締まり方が堪りませんし、米どころ新潟の白米も堪りません!笑
満腹になったところで少し早めに新潟駅に戻ります🚶
最後の寄り道はこちらです👇

越後お酒ミュージアム ”ぽんしゅ館”
ぽんしゅ館用のお猪口 
背景が50種以上の地酒自販機

500円でコイン5枚と交換が可能な仕組みになっていて、お猪口1杯分の地酒を楽しむことができます🍶
お酒の銘柄によって必要なコインの枚数は変わってきますが、すっきり・しっかり、香り高い・無臭など各日本酒の特徴が書かれているので、自身の嗜好にあったお酒を自分のペースで楽しむことができるのもありがたいポイントです😄
今回のように列車の乗り継ぎ時間なども、うまく活用可能です!
お土産屋さんも併設しているので、試飲して気になったお酒は在庫があれば買って帰ることもできます🍶

ありがとうE4系(2階席)

さて、約3時間の新潟滞在でしたが、海を見て、新鮮な魚を食して、地酒を呑んで・・・ 濃密な時間を過ごすことができました( ^o^)ノ

Maxとき330号で帰宅します

復路のMaxは燕三条・上毛高原・本庄早稲田以外は各駅に停車するのんびりタイプの列車でした!

アヒルのような顔も見納めか・・・

最後はもちろん、お馴染みの2階席で締めたいと思います💺
季節的にも16時頃は西日が眩しく、間もなく収穫を迎えるであろう新潟のいなほが西日に照らされている様子は圧巻でした🌾

秋の新潟
ラストラン前のステッカー
この頃既に絶滅危惧種だった新幹線の3色LED表示
Maxラストランに合わせたスムージー

1階席の新鮮な感じも良かったですが、やはり個人的には乗り慣れた2階席の方が落ち着きましたww
たくさんの思い出を乗せてくれた列車が引退するのはとても寂しく、大宮駅では一粒の涙を流したことを憶えています。
ただ、世界に誇る日本の新幹線は今後も時代と共に姿を変えながら、発展していくはずです🚅
西九州新幹線、北海道新幹線、リニアモーターカー、自動運転、今後の新幹線に期待しましょう😁

🚅それではまたお会いしましょう🚅