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明日地球が終わるとしたら最後に食べたい寿司

「余は満足じゃ~」ここの寿司を最後に食べて死ねるのなら人生に悔いはない。いざというときは主治医(いないけど)に話しておかないとね。
鶴岡市鼠ヶ関 『鮨処 朝日屋

前回は家族連れで行ったので2階の座敷に案内された。カウンターに座って大将と談笑している人を「いいな~」と横目で見ながら階段で上がって行ったわけ。そう、この日から計画していたのだ。カウンター席に案内してもらうには一人で入店するしかないなと。なんか名店で大将と対面しながら旨い寿司を頬張るなんて粋じゃな~い(笑)?

さぁ計画実行! 米沢市からは下道で3時間かかる。あまり近いと特別感がないからちょうどいい距離。いざ入店。「いらっしゃいませー」と威勢のいい挨拶がアチコチから聞こえてくる。「こんにちは、一人なんですが」「はい、こちらへどうぞ」とカウンター席に案内される(心の中でガッツポーズ!)。

胃を空っぽにして待つべし

始めにいろいろな魚が入ったアラ汁。これが美味しくて更におかわり自由なのだ。注文したのは地魚中心の握り8貫。それが配膳される前に「こちらサービスです」とカナガシラの握りをいただく。これはカウンター席だけの特権なのだろうか? 嬉しいね~

寿司は何も言うことなく満足の極み! 主役の魚を引き立てるためにワサビは脇役に徹して絶妙な加減。比べては申し訳ないが、某回転寿司チェーン店の瓶入りのワサビって主張してくるよね~ せっかくの魚の旨味を打ち消すかのような「俺はここにいるぜ!」みないな感じで。舞台において脇役は手を抜いちゃいけない大事な存在。

前回はシャリを大きめで頼んだが今回は普通で。ネタのサイズとのバランスを考えたら私は普通がベスト。白身魚は醤油ではなく塩なのだが、ここの塩は粗くて私好み。ガリの辛さもちょうどいい。何から何まで絶妙な加減で気持ちいいのだ。

複数人で行くなら外せないのは「すし屋のサラダ」 ここまでふんだんに魚介類が散りばめられたサラダは見たことがない。一人では食べ切れない分量なので今回は泣く泣く諦めた。これはこれで複数人の特権。次は寒鱈の昆布締めを求めて真冬に再訪予定。

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