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人生初でクマに遭遇した

あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら
僕等は いつまでも 見知らぬ二人のまま

小田和正 『ラブ・ストーリーは突然に』

何十回と奴らのテリトリーである山の中に入っても出くわしたことなかったのに、まさかの人間界で遭遇してしまった。それはぶどうまつたけラインをツーリング中の出来事。ちょうどガードレールが途切れた山の斜面に何か見慣れない丸く黒い物体を目視で確認していた。下のストリートビュー付近。

その物体が突如動き出して進行方向の道路に進入してきた。そこで始めてクマだったと認識。まるで映画『トランスフォーマー』の変形のように一瞬で物体から生物に切り替わった感じ。なぜか野良猫もクマも道路上では最悪の選択をするかのようなプログラミングをされているとしか思えない。

私は北進、クマは東進。そのコンマ何秒でバイク車体の左側に迫ってきた。「んーーーーーーー!!」と声にならない唸り声で車体を右、そして左へと高速スラロームで回避。振り返る余裕もなく、かろうじてミラーで反対側の茂みに入ったのを見届けたのが私の動体視力の限界。

動物園で見るツキノワグマと比べれば明らかに小さかったので子グマだろう。ただ、子グマと言えどバイク車体にもろ体当たりされたらバランスを立て直せてた自信がない。対向車もいなかったし運が良かったとしか言えないね。思わず教習所の鬼教官の顔を思い浮かべてココロの中で最敬礼(笑)。

悩ましいキープレフト問題

こういう出来事に遭遇すると悩ましいのが道路走行中のキープレフト問題。特にブラインドコーナーの多い山岳道路では平気でセンターラインをはみ出してくるクルマが多いので、基本的に私はキープレフトで走る。それにバイクの場合、右カーブではタイヤがラインを跨いでいなくても上体が対向車線上にはみ出てしまう。

今回のような動物の突進の場合は完全にキープレフトが不利。路肩付近の異物も拾いやすいしね。昔はそれでパンクしたことある。悩ましいが、ぶどうまつたけラインのような茂みの多い道路では今までより少しセンター付近を気をつけて走ろう。

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