見出し画像

超高齢化社会の鍵は異世代交流

山形県の100歳以上の人口は1,036人に増加したそうな。米沢市だけで92人。1世紀を生きてきたんだよ。精神・肉体すべてバランスよく加齢してきたんだろうな~ 世界一の大富豪と呼ばれた故デイヴィッド・ロックフェラー氏は心臓移植を6回行ったが101歳までしか生きられなかった。どんなに若い心臓を移植したとしても部分的な問題解決では上手くいかないものだ。

さて、激動の100年を振り返ってみよう。
・1923年 関東大震災
・1932年 五・一五事件
・1936年 二・二六事件
・1941年 太平洋戦争勃発
・1953年 地上波テレビ放送の開始
・1964年 東京オリンピック開幕
・1973年 オイルショック
・1989年 消費税(3%)実施
・1995年 阪神淡路大震災

これらの日本の歴史をリアルタイムで見聞きしてきたわけだ。敗戦というどん底からバブル景気の絶頂。私の年代とは経験値が比べものにならない。

家族だもの 繋がろう

離れて暮らす家族が一堂に会したことはこの3年で何回あっただろうか。これだけの長い期間、家族なのに会いに行けないなんて日本の歴史上なかったはず。狂った世の中だ。アチラ側はある程度目的を達成したのだろう。終わらせる準備に入ったが日本だけ未だ置いてけぼりを食らっている。

先日いらした方は連日実家に顔を出している。80代の祖父母はひ孫の顔を見るたび表情が豊かになってきたそうな。声に張りが出て滑舌も良くなっているとのこと。特に86歳になる祖父は床屋さんへ行ったら「○○さん、産毛生えてきているよ!」と教えられて嬉しかったみたい。

ひ孫さんがきっかけとなって細胞が若返ったわけだ。リモートでは得られない触れ合い等の直接的な交流により五感がフルに刺激される。こういう機会に恵まれなかった方は3年間でどれだけ認知症が進行してしまったのだろうか。100年も生きてきて、孫からもらった風邪が最期のとどめになったとしても決して誰恨むことはないでしょう。

遠くの親戚より近くの他人

少し意味は違うが海外では数十年前から保育園と介護施設が一体となった“幼老複合施設”が存在している。もちろん日本にもある。決して血の繋がっている孫でなくても良い。異世代交流が鍵。高齢者にとっては「生きがい」子どもにとっては「ココロの発達」を得られてウィンウィンの関係なのだ。

もう少しで万世小付近へ移転する介護施設がある。すぐ近くには保育園がある。これは絶好の立地ではないか!と個人的に思っている。ぜひ交流の機会が設けられることを願う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?