俗世とは切り離された神域 湯殿山神社へ
山形県鶴岡市に鎮座する出羽三山神社。ほぼ毎年いずれかの神社に訪れている。今年は丑歳というのもあり湯殿山神社へ参拝。神社を開山した歳(干支)に参拝すると大層ありがたいご利益を得られるらしい。
出羽三山は現在・過去・未来を巡る「生まれかわりの旅」と昔から言われている。
羽黒山:現世の幸せを祈る山(現在)
月山:死後の安楽と往生を祈る山(過去)
湯殿山:生まれかわりを祈る山(未来)
それぞれ開山した御緑年。
羽黒山:午(うま)歳 次は2026年(令和8年)
月山:卯(うさぎ)歳 次は2023年(令和5年)
湯殿山:丑(うし)歳 今年
湯殿山神社へは12年前に訪れている。前回は徒歩で月山を経由して訪れたが今回はクルマ。6月の山中にはまだ残雪があった。有料道路の通行料400円を支払って着いた先の駐車場には大鳥居が構えている。想像より大きい。
しかし、そこが本宮ではない。もう少し登らなければならない。大半の方は参詣用シャトルバスへの乗り換えをする。私は待っている時間を考えたら歩いたほうが早いよね~と考えた。よほど足腰が弱かったら諦めてバスが賢明だが、5歳児の足でせいぜい30分の距離である。
バスの終着点から先は神聖な領域に入るので撮影禁止。特に御神体に関しては古来から「語るなかれ」「聞くなかれ」と言い伝えられている。今まで様々な神社へ訪れたが、湯殿山ほど参拝者と距離感が近い御神体はない。
御神体へのお詣りは誰もが裸足になり、お祓いの500円を納めて入ることが許される。前回もそうだったが、やはりその存在に圧倒される。参拝後の出口付近には足湯があるので足拭き用タオルをお忘れなく。
ある程度感覚の高い方には分かっていただけるが、神社への参拝は午前中に済ませるのが理想。午後に行くのとでは空気感が全然違うはず。
12年前のご利益は・・・
決して試そうと思ったわけではないが、12年前はサッカーくじtotoを200円で1口人生初購入。Jリーグは全然詳しくないので勝敗の予想はファミリーマートの発券機に丸投げ。その結果、約11,000円の当せん金に化けた。それは思い返してもご利益ではなくビギナーズラックだったと思っている。
あまりご利益を神様にお願いするというのは避けたほうがいいかと。神様へお願い事をするということは、それ相応の自分の大事な"何か”を差し出すということ。それを奪われてまで叶えてもらいたいことがある人はどうぞ。
この世の中に自分はどういう形で貢献していくかという決意表明。賛否両論あると思うが神社ではそういう言葉を使うよう心がけている。
子どもが口ずさむメロディー
お昼ご飯は『グルメ回転ずし 函太郎』の鶴岡店へ。高速降りてすぐなので近い近い。函太郎は3店舗目。すっかりファンである。ネタの美味しさは当然として茶碗蒸しが大好き。なんと甘栗が入っているのである。銀杏が定番だと思うが甘栗とは・・・ほ~ 考えた人、天才だね!
お腹を満たしたところで日本海へ。海水温は2カ月前の気温とほぼ一致するのでバシャバシャしても冷たくない。海の生き物を娘と観察。見て・触れて感じる学習に勝るものはない。また夏に来よう!
帰りは岩船港鮮魚センターへ。ここの店内では独自のテーマソングが頻繁に流れている。滞在時間はせいぜい15分くらいだったと思うが、娘はそのテーマソングを家に着いてからも口ずさんでいた。これだけ耳に残るからには、さぞかし有名な作曲家が作ったのであろうと想像している。