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国道121号線の復旧工事 降雪までギリギリ間に合うか?

先月3日の豪雨により崩落した国道121号線(通称大峠)が全面通行止めとなり早1カ月。当院にいらしている方は喜多方市への通勤で通れなくなり、毎日西吾妻スカイバレーを迂回ルートとして通っている。ヘアピンカーブの連続にそろそろカラダが参っているようだ。

喜多方市へは何も問題なければ約47km、時間は約40~50分で着ける。だが、西吾妻スカイバレー経由にすると約70km、時間は約1時間40分もかかってしまう。ガソリンはあっという間に無くなるし、睡眠不足でジワジワと体力が削られていく。「いつまで続くの?」終わりのないそんな不安が更に疲労度を増していく。

先月スカイバレーを通ったときは普段見かけない配送トラックが走っていた。一般人もプロドライバーも大変な毎日。特に日が暮れると獣たちが騒ぎ出すから一層注意しながら走行しなければならない。一度だけカモシカが目の前を横切ったことがあったが、あんなのにぶつかったらクルマがぶっ壊れるくらいデカかったよ。

そんな生活にようやく光が差し込んだ

国土交通省 山形河川国道事務所は昨日、応急復旧工事の方針を発表した。崩落箇所へ約70mの仮設橋を含む総延長約170mの仮設道路を設置し、11月中旬の片側交互通行を目指すとのこと。17日から工事が始まる予定。工事期間中は台風が避けてくれることを祈る。

「ホッと安心」と思いたいところだが、上記の方はまだ不安が続くだろう。何といっても米沢には厳しい冬がある。標高1,400mまで登らされる西吾妻スカイバレーは路面凍結の恐れとして毎年10月20日頃から夜間(午後5時~翌朝7時まで)通行止めになる。おそらく通勤には使えないな。そして11月上旬からはいよいよ全面通行止めになる。そのタイムラグを防ぐために、できれば工事の前倒し完了が理想である。

もし、工事完了が前倒しにならないと約数週間は福島市経由になるだろう。果たしてそれは現実的だろうか? 現在、市内の私立高校は喜多方・会津方面までスクールバスを出している。東北中央道→東北道→磐越道を通る迂回ルートでは2時間半もかかっているそうな。さすがにそれでは厳しくて生徒2人は米沢市内に下宿しているとのこと。

道路は血管

人が動かなければお金も動かない。それは当然だ。今週末から10月にかけて3連休が3回もある。その後は紅葉シーズンに突入するが、おそらく全部散ってからの片側交互通行になるだろう。ん~観光業界は厳しいね。

飲食業界はどうだろう? 米沢のイオンシネマでは結構会津ナンバーを見かける。映画だけ観て帰るパターンは少数として大抵は何か食べるでしょう。こういった層がゴソッと3カ月も来れなくなれば売上減は必至。これは米沢だけではなく喜多方や会津もお互い様。

つくづく道路は血管だと思う。元々山の中を切り開いた道路なので大きな災害には弱い。私のような素人には分からない分野だが、今回のような崩落の場合は何がベストなのだろう。さすがに崖の部分は踏み固められないだろうから山側に道路を拡張する? 地質調査の結果が知りたいね。何はともあれ完成後には開通式を華々しく行ってほしい。

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