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比田井通信 第867号(このままじゃマズい…)

2024.5.25発行

無事、比田井家の「田植え」終わりました!

さて、先週、55歳になったヒダカズですが、今週5月22日にカンタが二十歳になりました!

カンタのオンライン誕生パーティー

あのカンタがもう二十歳ですよ。
お酒を飲める歳になったんです。

数日前にカンタに
「5月22日(水)の18:50、radikoでFM長野を聴きなさい」
と伝えました。

カンタ、電車の中だったそうなんですが、ちゃんと聴いてくれたみたいです。

こんな番組です↓

(最後までお聴きくださいね。本編の「内谷さんのながぁ~いお話」の続きが気になる方は下のフルバージョンをご覧ください)
https://youtu.be/DO3pd144yRI

カンタからは
「公共の電波を使ってこんなことしていいの?!」
というメッセージが届きました。

私も「いいの?」って思ったんですよ。

ラジオ収録のとき、珍しく時間が余ったんです。5分番組ですが私がしゃべれる時間はたった2分です。

いつも時間が足りなくて、おもいっきり早口の番組です。ところが、なぜか、この日の番組は7秒間も時間が余ったんです。放送予定日は5月22日。カンタの誕生日なんです。しかも二十歳です。

「そいういえば、この日、カンタの二十歳の誕生日なんですよね。」と私がポロっというと、ディレクターの松林さんが「それじゃぁ、カンタ君に誕生日おめでとう!メッセージ贈っちゃいましょうか!」なんて言ってくれたんです。

私、「いやいや、それはマズいんじゃないですか?」って言ったんですよ。

そしたら、「きっと、リスナーさんも喜んでくれますよ!」って言ってくれたんです。
この番組が始まったのは2008年10月1日です。カンタ4歳です。それ以来16年間の間、カンタにはたくさんネタを提供して頂きました。

例えば、
テレビのコンセント事件
小6のカンタ、1年間の山村留学
カンタの高校受験物語
カンタの人生最大の危機
免許取りたての大失態

カンタのおかげで、かなり助かったんです(笑)

ですので「きっとリスナーさんも喜んでくれますよ」の松林ディレクターのお言葉に甘えて、やってしまいました(笑)

FM長野「ヒダカズのココロの授業」(あっ!そう言えば今日は!)

カンタの20年間

さて、本日のお話は・・・

私の手元に一冊の本があります。

タイトルは
TEACHER’S BIBLE
サクラ咲け―優しき先生への道―
です。

サクラ咲け 優しき先生への道

ヒダツー読者の方であれば
すでに、「知ってます!」という方もたくさんいるはずです。

そうです。
喜多川泰さんが「先生向け」に書いた本です。

制作は「株式会社L&Rヴィレッジ」です。
喜多川さんの事務所制作なんです。

アマゾンでは買えません。
ココでしか買えません↓

すでに読んだという方もいると思います。

私、4月に取り寄せて読んだんです。
喜多川さんが本気で書いた幸せな先生になるための本です。

私、これを読んで、
「喜多川さん、本気だわ・・・」って思ったんです。

で・・・

この本を日本中に広めなくてはいけない

と私も本気で思いました。

日本中にいる、悩んでいる先生のため
子ども達のため
この日本のためです。

数日前に
「長野県の県立高校教員 初の欠員」
という記事が信濃毎日新聞の1面に載っていました。

信濃毎日新聞 2024.5.24

公立の小中学校は数年前から欠員が出ていてついに公立高校でも欠員が出たそうです。これは長野県だけに限ったことではないですよね。

これはマズいです

きっと喜多川さんも
「このままじゃマズい…」って思ったんじゃないでしょうか。

で・・・、

書き上げたのがこの「サクラ咲け」だと思うんです。

なぜ、こんなことになってしまったのか…

まず、ひとつは、
「しょうもないクレーム」を簡単に学校にいれる親が多すぎる。

もちろん、内容にもよりますよ。
内容ににもよりますが、
そのクレームによって自分の子どもがもっと不幸になっていることに気づいてほしいんです。

先生の物理的時間を奪って、精神的ストレスを与え、一番大事な子ども達と接する時間と質を減らしていることに親が気づいていないとみんなが不幸になってしまいます。

あっ、今日はですね、そっちの話じゃないんです。

「気づいていない」と言えば、先生もそうです。

「サクラ咲け」にこんな言葉があります。

先生が「頑張らなければならないことから逃げて、頑張らなくていいことを必死で頑張っている」と。

逆に言えば、
頑張るべきことを頑張って、
頑張らなくていいことをやめるだけで
先生という仕事がどれだけ素晴らしい仕事か
見事に教えてくれている本なんです。

日本中の新人の先生、全員に読んで欲しい…いや、読むべき本です。
文科省の官僚の方にも読んで欲しいです。
教育委員会のみなさんにも読んで欲しいです。

だって、いきなり第一章から喜多川さん、本気ですよ。

第一章は「優しい先生になろう」です。

喜多川さんによると、

優しい先生になりたい。優しい先生と思われたいと思っている先生が多いそうです。

でも「優しい先生」ってどんな先生ですか?
生徒が何を言っても、何をやっても受け入れて笑って流してくれる先生ですか?

こんな表面的に優しく見えることばかりしていると先生の心はすさんでいきます。結果、「自分は先生に向いていない…」と思って辞めてしまう。

喜多川さんが言う「優しい先生」とは「生徒たちのために、昨日よりもいい授業ができるのならどんな努力でもする」という覚悟がある人です。

この覚悟のことを優しさといいます。

そんな真に優しい先生が、まず最初に目指すべき場所は「自分の授業を自分も受けたいと思える先生」になることです。

誰だって、そんな先生になりたいですよね。

でも、この後を間違えるんです。
例えば、カリスマと言われる先生が書いた本やYoutubeを観てマネをする。

これでうまくいけばいいですよ。
でも、これでうまくいく人はほとんどいません。

それは、今の自分の現状を分かっていないからです。

だから喜多川さんの最初のアドバイスは
「自分の授業をビデオで撮って観る」です。

これがね、嫌なんですよね。

みんな「恥ずかしい」って言うんです。

自分の授業を自分で観るのが「恥ずかしい」って言うんです。

気持ちはわからなくもないです。
ないのですが、いいですか?
もしも、自分の授業を自分が観て「恥ずかしい」と思うのであれば、毎日、その恥ずかしい姿を子ども達の前に晒しているんです。

それに気づかなければ、1年後も2年後も恥ずかしいままです。

この状態を本当に恥ずかしい状態といいます。

10年後も恥ずかしい授業をやっていたいですか?それこそ先生もその授業を受けさせられる生徒も不幸です。

ご存知の通り、私は自分の授業、講演の動画をやたら取ります。Youtubeにアップするために自分で何度も観ます。これ大事ですよ。現状を知るってとっても大事です。だんだん、「この授業、自分が受けてみたい」って思えるようになるんです。

第2章では喜多川さんが具体的にまずどうしたらいいか、ひとつだけ教えてくれます。

この「ひとつだけ」っていうのが大事なんです。ホントに大事なんです。

いろんな学校でやっている新人教師に対する授業研修の一番やってはいけないパターンがあります。

新人の先生に模擬授業をやってもらいます。
ベテランの先生が何人かで観て、終わった後、アドバイスします。

ベテラン先生だって悪気はないんです。
せっかくの機会だと思ってたくさんアドバイスしてあげるんです。
そんなベテラン先生が何人もいるんですよ。そのアドバイスは10個、20個数え切れなくなります。

アドバイスと言えば、聞こえはいいですが「ダメだし」ってことですよね。

10個、20個ダメだしされた新人先生のメンタルはもう折れまくりです。

それだけじゃありません。
ひとつの授業で10個、20個、言われたアドバイス、一気に全部なんてできるようにならないんです。

で・・・、またダメだしです。

昭和の時代であれば、それでも折れないメンタルを持っていた先生はいっぱい居たと思います。今は令和です。

「僕は先生に向いてません…」辞めちゃいます。結果、欠員です。

だからアドバイスはまず、ひとつです。

ちなみに、喜多川さんがウエジョビの授業研修をやって下さったとき、一番最初に、全先生にしたアドバイスは「目線」です。

常に「学生の目を観て授業をする」です。

「そんなこと、知ってますよ・・・」
「そんなこと、当然やってます・・・」って思いますよね。

いやいや、気づいていませんよ。

「目を見て」じゃないんです。
「目を観て」です。

「見る」は表面的に見るです。
「観る」は心の目で観るです。
「観察」の「観」ですよ。
よぉ~く観るってことです。

喜多川さんに教えてもらったこのアドバイスひとつで、私の授業も講演も別物になったんです。

それまでは「見ていた」だけです。
今は「観てます」

最初は難しかったです。

観ながら話すと、言葉が出てこなくなるんです。ギクシャクしたんです。

でも、続けました。

観ながら話せるようになりました。

先日、喜多川さんが
「比田井さんの講演、Youtubeでたまたま観ました。見違えるようになりました。驚きました。」って褒めてもらったんです(嬉!)

私がやったのは「観る」だけです。

不思議なことに、見ていたのを「観る」だけで「あぁ~」とか「えぇ~」とか、そういう不必要な言葉がなくなりました。

ところが、アドバイスで「『えぇ~』とか言わない方がいいよ」って言われますよね。

で、『えぇ~』って言わないように気を付けようとすればするほど「あっ、また言っちゃった・・・」って授業に集中できなくなるんです。

だからアドバイスはまずひとつです。
恥ずかしい思いを乗り越えて、自分で自分の動画を撮って、改善するところもひとつです。

まずは、目線だけです。「見る」ではなく「観る」です。

覚悟しておいて下さい。

これができるようになっていくと、それまで観えていなかったものが、ホントに観えてきますからね。

生徒のちょっとした表情の変化や心の状態まで観えてきます。

それまでは気にならなかったものが、気になってくるということです。

逆に言えば、今までは気づいていなかったことが気づけるようになっていくということです。気づかない方が楽だった・・・なんてことが起きます。
でも、優しい先生になるということはそういうことです。
そんなアドバイスが12章あります。

最後は間違いなく、「がんばってみよう…」と思える本なんです。

第9章「親は敵ではなく仲間だ」も最高ですね。

どうしても、クレームを言ってくる親に対しては「敵だ…」と思ってしまうかもしれません。でも、親は仲間です。

だって、「子どもに幸せになってほしい」という同じ目的を持っていますから、本当は仲間なんです。そう思えたら、親に対するアプローチ、変わりますよね。詳しくは第9章を読んで下さいね。

あっ、いいこと思いつきました。今日のヒダツー、基本、先生向けに書いていますが親御さんもいっぱい読んでいますよね。

ぜひ、お子さんの担任の先生に「サクラ咲く」をプレゼントしてあげて下さい。
ただ、プレゼントの仕方が大事なんです。

まるで、「この本を読んで、もっと授業の勉強して下さい!」的に渡したら逆効果ですよ。

「私は先生の仲間です」という気持ちでお渡しくださいね。

うわぁ~、ながぁ~くなってしまいました。

あの、ここからが今日の本題なのですが、
私、ホントに「サクラ咲く」をひとりでも多くの先生に読んで欲しいんです。

この日本のためにです。

で…、考えたんです。

シブ読やろう!」って。

本屋さんに流通している本ではありませんが、あの器の大きい団長さんです。

きっとOKして下さいます。

と、いいますか、
OKしてくださいました。

で・・・7月27日(土)にやることが決定したんです。

したんですが・・・、

今回のこの企画を喜多川さんに相談すると・・・、

喜多川さん、

思った以上に乗り気で、

いや、本気で、

「最初、僕に告知させて下さい。先生限定の授業研修をやります。模擬授業をやります!」って言うんです。

何回も喜多川さんのシブ読のプロデュースをしていますが喜多川さんがこんなこと言ったの初めてです。それだけ喜多川さんが「サクラ咲く」に懸けた思いが大きいということです。

いつもは、ヒダツー読者の皆様に告知をして、次はFBです。だいたいこれで満席です。

でも、今回はいきなり喜多川さんがオンラインセミナーで告知して、直後に喜多川さんのFBで告知して・・・

もう、満席・・・

になってしまうところでした。

危なかったです。

予想はしていましたが喜多川さんの人気凄いです。

一応、私、プロデューサーですのでプロデューサー権限を使ってヒダツー読者の皆様のために5席だけとっておきました。

喜多川さんのFBをみて申し込もうと思ったらすでに受付が終わっていた・・・と思ったあなた!

まだ、チャンスはあります。

あっ、今回は、教師(もしくは教育に関わるお仕事をされている方)限定です。一般の皆様、すみませんm(__)m

会場が40席しかないんです。(残りは5席ですが…)
先生限定でお願いしますm(__)m

あと、今回のシブ読は「サクラ咲け」を一人でも多くの先生に読んで頂くのが目的です。
参加希望の方は「サクラ咲け」を1冊以上ご購入をお願いします。(お知り合いの先生へのプレゼント大歓迎です)

肝心のお申し込みは下記フォームからお願いしたいのですが、今回はたった5名ですので一瞬にして埋まってしまう可能性もあり、慌てて申し込んで、都合が悪くなりました…というのを避けるために確実に参加できる方のみ申し込んで頂きたいので1週間後の6/1(土)19:00より受付を開始します。

【シブ読ヒダツー読者限定申込フォーム】
https://forms.gle/dsahHjBNTJmkkdbG8
※6月1日(土)19:00より先着5名で受付開始

詳細は下記の通りです。

【シブ読(サクラ咲け~優しき教師への道~)】

日  時:2024年7月27日(土)15:00~17:00 (14:30開場)
会  場:大盛堂書店 3Fイベントスペース
https://taiseido.co.jp/sbd20231203.html
定  員:あと5名
参加資格:ヒダツー読者の教師(もしくは教育に関わるお仕事をされている方)
参加条件:「サクラ咲け!優しき教師への道」(1,870円税込)の購入
タイムスケジュール(予定)
15:00-16:00「団長さん×喜多川泰さん×ヒダカズ」トーク
16:00-16:30「喜多川さんによる特別模擬授業
16:30-17:00「サイン会」
※申込が完了いたしましたら、参加チケットをメール添付で送らせて頂きます。当日は、チケットをプリントアウトしてお持ちいただき、1階レジにてチケットを提示して書籍代をお支払い頂き、3階イベントスペースにお越しください。
※限られた人数しか参加することができない貴重な機会となります。確実に参加できる方のみお申し込みください。
※お問い合わせは下記、ヒダカズ(比田井和孝)メールアドレスにお願いします。
hidakazu384@gmail.com

今日のヒダツーも長くなってしまいました。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。それではまた来週!

【一般参加可能なヒダカズ講演】
■9/27(金)長野県千曲市/13:30~15:00/千曲市 戸倉創造館大ホール/入場有料(「いきいき創造学級」全10回で1,000円。比田井和孝の講演は全10回のうちの1回)/戸倉公民館 026-275-1490
togura-pc@city.chikuma.lg.jp

いのちの授業 第20回記念大会
日 時:10/14(祝)12:30~16:30予定
会 場:ウインクあいち 小ホール1(名古屋市名古屋駅徒歩8分)
定 員:200名
(オンライン=Zoom定員300名)
テーマ:「いのちを幸せをみつめて」
講師
水谷もりひと(日本講演新聞編集長)
比田井和孝(上田情報ビジネス専門学校副校長)
佐々木美和(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)
鈴木中人(いのちをバトンタッチする会)
コメンテーター=志賀内泰弘(作家)
ミニ音楽=北村遥明(虹天塾近江)
入場料:学生500、一般2500円、当日券3000円(会場のみ)
チケット販売予定:7月1日より

【第19回 ココロの授業 講演会】
日 時:2024年10月26日(土)
    12:30~16:00
ゲスト:木下晴弘師匠
会 場:サントミューゼ 大ホール
※ご予約はコチラ↓
https://forms.gle/nHjfbKicLpSvMefD9


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