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自転車でピクニック→「チャリピク」

 三浦半島の先端、三浦市に行かれたことはあるでしょうか?

 品川から三崎口駅までは京急線で約75分と訪れやすく、お勧めしたいエリアです。三崎口駅からさらに行くと、三崎という港町があり、マグロ料理などで有名です。京急線にも「みさきまぐろきっぷ」という人気のパッケージがあり、相当な方が三崎にマグロを食べに訪れています。三崎口駅から三崎の下町までは基本、バス移動になるのですが、これがちょっと厄介です。ダイア上は15分となっていますが、休日ともなると一本しかない主要道路は渋滞することで有名で、満員バスで30分以上かかることも良くあるようです。

京急線三崎口駅の看板。マグロ推しすぎ?

 そこでお勧めしたいのが三崎口駅前で借りることができるレンタサイクル。電動アシスト付きのママチャリで、三浦海岸や三崎港、城ヶ島や油壺など、観光客がよく行くスポットにもステーションがあり、乗り捨て可能。片道だけサイクリングで帰りはバスなんてことも可能です。

 関東学院大学の日髙ゼミナールでは、この三浦市で、「チャリピク」というプロジェクトを行なっています。

 コロナ禍で、密集を避けるため、アウトドアに注目が集まりました。「チャリピク」は、三浦市で普及しているレンタサイクルに、ピクニックセットを積み込んで走り、三浦の魅力的な場所でピクニックをするという企画です。ゼミナール全員で取り組み、ゼミナール合宿を三浦市で行ったり、サイクリングしたりしながらチャリピクというアイデアを少しずつ形にしました。

 ゼミナールの学生が卒業制作でも取り組み、写真のようなチャリピク号が完成しました。

チャリピク号。三浦市の赤い電動アシスト付きのレンタサイクルをベースにしています。

 チャリピク号は、実際に三浦市で走っている赤い電動アシスト付きのレンタサイクルを改造し、学生たちとデザインしたものです。DIYの雰囲気を出すために、ほとんどのパーツに木を使っています。前の箱には自分の荷物を入れ、後ろの箱はピクニックセットになっています。

チャリピクセットは、蓋がテーブルになり、ホットサンドやカフェオレなどを作ることができます。

 ピクニックセットは上の写真のように、開くとテーブルとアルコールストーブ付きの調理セットになります。お湯を沸かしてコーヒーやカフェオレ、三浦でとれたハーブティーなどを楽しむことができます。また、ホットサンドやご飯なども作れるので、簡単なランチもできます。

三浦のfish standというお店オリジナルのマグロのコンフィをはさんだホットサンドを作っているところ
諸磯浜灯台前にて。富士山を眺めながら、こんなところでピクニックをしてみたいと思いませんか?

 「チャリピク」は一般公募したモニターの人々に体験していただくツアーを実施し、とても好評でした。今後は、こうしたツアーをたくさん行い、もっと色々な人に、三浦の魅力、「チャリピク」の魅力を知っていただきたいと考えています。

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