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「里山ナース」人材育成プロジェクト(JIP)で新卒採用に光

当院は、高齢化率46%となる高齢化最先端の神岡地域において地域医療を担う要となる病院です。

現在抱えている大きな問題は、働く職員の高齢化です。看護学校の併設が無く定期的な看護師の採用が難しい中で、これからの地域医療を担う若手看護師の採用が求められています。

住民の皆さまの安心な暮らしを守るためにも、継続的に看護師を確保できるよう、先ずは既存看護師が活き活きと働ける環境を整え、その輝く看護師と一緒に働きたいと思ってもらえることが大切であると考えました。

そこで令和元年に導入したのが当院独自の看護師教育システム「里山ナース院内認定制度」です。

この制度の求める看護師像・定義は、救急から急性期看護・慢性期看護~在宅支援・看取り期までを見据えた「いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護の提供」です。

また、この教育システムは、研修の習熟状況に応じて、スーパー(SUPER 1st)・ハイパー(HYPER 2nd)・エクセレンス(EXCELLENCE 3rd)と、段階的にレベルアップできるシステムとしています。

このような仕組みのもと、日々楽しみながら学ぶことで、令和元年度はスーパー28名、令和2年度はスーパー4名、令和3年度はスーパー5名、ハイパー7名が修了しました。

この制度の説明と、輝く看護師の紹介などを様々な方法で情報発信してきたこともあり、今年度、縁もゆかりもない北海道出身の新卒看護師が「一緒に働きたい」と来てくれました。また、来年度においてもすでに「就職したい」と新卒看護師の申し込みが来ています。

少しずつではありますが、こうして新卒採用活動の効果がみえてきました。引き続き病院スタッフが一丸となってこの地域の医療を守っていけるよう頑張ってまいります。

今後とも住民の皆さまのご理解とあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

里山ナース院内認定制度オリジナルキャラクター「サッチ」

※この記事は、広報ひだ5月号(2022年)より転載いたしました。
https://www.city.hida.gifu.jp/site/koho/r0405.html