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秋の空 返しにきたぞと 百舌鳥キチチ

重信川の河口近く。位置が遠くはっきり捉えられなかったのですが、くちばしの特徴や鳴き声などから「おお、モズだ」と気づきました。伊予の地ももう11月。そんな季節となったようです。

柳田国男『野鳥雑記』(岩波書店、2011年)には、以下のような一節があります。

伊予の大洲のあたりでは、百舌は友人の時鳥に昔から借りがあった。それを返弁するために時々は蛙などを捕って、枯れ枝のさきに突刺して置く約束をした。時鳥はそれを催促して、いまでもトッテカケタカと啼くのだといっている。

何ゆえの借りなのかはよくわかりませんが、いわゆるはやにえの行動の裏には何やらストーリーがあるとの古くからの言い伝え。先人たちの創作にニヤリとさせられます。

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