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ロードス島戦記~ディードリット・イン・ワンダーラビリンス~
かの『ロードス島戦記』のゲームがあるんですよ、奥さん。
それがスイッチなどで遊べる
『ディードリット・イン・ワンダーラビリンス』です。
![](https://assets.st-note.com/img/1668847780208-N4ilk91CBx.jpg?width=1200)
『悪魔城』シリーズをご存知のかたは、
このまま読んじゃってOKよ。
ご存知ないかたは、
『月下の夜想曲』のプレイ日記もご覧くださいな。
…なんで急に『悪魔城』の話かって?
そう、この『ディードリット』はまんま『悪魔城』なのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1668848034819-5PsEUIAAHB.jpg?width=1200)
本当に全部が全部『悪魔城』と言っても、差し支えがないほど。
レベルアップの演出とか、
アクションに残像がつくとか、
マントの色が変わるとか、
二段ジャンプで行動範囲が広がるとか、
バックステップを連発するほうが早く移動できるとか。
違う部分を探すほうが難しいくらいだ。
開発陣はよほど『悪魔城』にリスペクトがあったのでしょう。
ただ、誤解しないで欲しいんだけど、
このゲームは安易に『悪魔城』を真似したわけじゃない。
しっかり押さえるべきところは押さえて、
遊べる作りになってるのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1668847617361-kyQZTyJeHJ.jpg?width=1200)
なんといってもドット絵が美しい。
写真じゃ伝えられないけど、ヌルヌル動くぞー。
ほら、3DS版のドラクエ11もドット絵をウリにしてたけどさ?
あれってドットのマスが小さすぎて、
もう昔ながらのドットじゃなくなってるのよね。
逆にドットのマスが大きすぎて、
令和の時代にキャラが潰れちゃっても困るわけで…。
![](https://assets.st-note.com/img/1668848016294-v07PL010AU.jpg?width=1200)
そこんとこの塩梅が、
『ディードリット』のドット絵は絶妙なのよ。
動きも自然で、まったく違和感がない。
緩急の付け方が上手いのかな?
もちろん『悪魔城』を意識してるだけあって、
BGMも頑張ってる。
![](https://assets.st-note.com/img/1668847653023-lApqRo9ETu.jpg?width=1200)
さらに優秀なのがUI(ユーザーインターフェース)だ。
階層を浅くして、目的の武器や魔法を探しやすく設計されてる。
魔法&アイテムの総数が少ないからこそのUIだね。
いちいちメニュー画面を挟んだりせず、直行できるのだ。
キーコンフィグも充実。
いやこれ、口で言うのは簡単だけど、
実際に形にするのは難しいよ?
…まあ、その話はまた今度にするとして。
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『悪魔城』っぽいゲームとしてお手軽にプレイする分には、
この『ディードリット』はなかなかの出来だ。
しかし『ディードリット』には、
『悪魔城』へのリスペクトとは別に
独自のシステムも実装してる。
![](https://assets.st-note.com/img/1668847762197-jMtMpYkuRS.jpg?width=1200)
それが炎と氷(風)の『精霊』なんです。
例えば、炎の精霊を呼んでる時は、
炎のダメージやトラップを吸収できる。
氷の精霊でも同じだ。
…と、そこまでは誰でも想像できるじゃん?
面白いのは、
炎の精霊で敵を攻撃する・敵の炎を無効化することで、
氷の精霊のコンディションが回復するところ。
逆もまた然り。
んで、このコンディションが満タンだと、
主人公の攻撃力が大きくUPするわけ。
さらに、その満タン状態を維持する限り、
主人公のHPが徐々に回復していくのです!
![](https://assets.st-note.com/img/1668847871095-xzwKt2Czsi.jpg?width=1200)
このゲームでは主人公のレベルが上がっても、
HPの最大値は上昇しない。
アイテムの秘薬で多少増やせる程度だ。
また、防具も存在しないため、
常に最大限のダメージを受けるリスクがある。
そこで、このシステムなんですよ。
敵の攻撃を受けると
精霊のコンディションが一段階下がってしまうため、
何より回避することが大事なんだけど。
満タンのほうの精霊に切り替えれば、
すぐに回復が始まるわけ。
スクショも交えると、こんな感じ。
![](https://assets.st-note.com/img/1668847511965-Ff8EZUP6iW.jpg?width=1200)
炎の精霊を召喚中、敵の攻撃を受け、
精霊のコンディションが一段階下がってしまった。
攻撃力が落ち、HPの自動回復もなくなる。
![](https://assets.st-note.com/img/1668847507396-aOSksLbsZJ.jpg?width=1200)
そんな時は氷の精霊(満タン)に切り替える。
これでHPの自動回復が始まるし、
最大の攻撃力も取り戻せる(相手に氷の耐性がなければね)。
氷の精霊で攻撃するうち、
炎の精霊のコンディションも回復する。
氷属性の攻撃を吸収することでも、回復が早まるぞ。
でもって氷の精霊でダメージを受けたら、
今度は炎の精霊に切り替え、コンディションを取り戻すのだ。
これがねー、ボス戦をより奥の深いものにしてくれるのよ、ほんと。
![](https://assets.st-note.com/img/1668847896977-um0I2Po3wN.jpg?width=1200)
ボスの猛攻をかいくぐりながら、
精霊のコンディションを維持し、攻撃する…。
回復アイテムに頼ることもできるので、
アクションが苦手なひとでも勝てる調整になってるのもポイント。
何より操作が簡単なのよ、これ。
![](https://assets.st-note.com/img/1668847918333-hLovOutC6I.jpg?width=1200)
精霊が2種類だけなのも、このためなんだよね。
属性が3つ以上あると、ボタンひとつで切り替えられないじゃん?
炎→風にするつもりが、炎→地になっちゃったりしてさ。
そういう煩わしさと無縁なんだよ、『2つ』って。
3Dアクションのロックオンも、
敵が二体なら確実に切り替えられるでしょ?
あれと同じ。
シューティングの『斑鳩』を思い出すなあ…。
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そんなわけで、
この『ディードリット』は『悪魔城』を踏襲しつつ、
独自のカラーを出すことにも成功。
まあ…もう少しボリュームは欲しかったかな?
水中で呼吸できるようになるアイテムはあるのに、
水中のエリアはなかったし。
あと地図が高性能すぎるおかげで、
次に行く場所が簡単に見つかっちゃうのも…これはいいか。
ただ、ワープの直後にエラー落ちすることがあってね。
もう一回プレイを…とは思うものの、
そこがネックになってんの。
![](https://assets.st-note.com/img/1668847948556-nhFfdpJHKp.jpg?width=1200)
とにかくまあ『悪魔城』シリーズが好きなら、
ぜひとも遊んでみて欲しい良作です。
…え?
『ロードス島戦記』を知らなくても楽しめるか、って?
私も読んだことないから大丈夫っ☆
『グランクレスト戦記』は読んだんだけどねー。
シルーカさぁ~ん。