確率統計

私が物心ついた時から今に至るまで、ほとんど自民党が与党であり続けている。

ずっと自民党だったから、国民のほとんどが自民党を支持しているのだと思っていた。なぜかというと、日本国民は、頭はまともだ、だから、自民党も、ある程度はまともなはずである、と何処となく信じていたのかもしれない。

でも、多少の違和感を感じたのは、いつからか。

思いやり予算か。
ロンヤスか。
女性問題で辞任した人か。
「How are you?」と言うべきところを、「Who are you?」と言ってしまい、先方は偉大なるユーモアで「ヒラリーの夫です」と答えたら「me too」と答えた人か。(ジョーク)
自民党をぶっ壊すか。
郵政民営化か。
人生いろいろか。
腹痛で突然辞任か。

いやもう、筆舌に尽くしがたい。
細かく言えばキリがないが、とにかく、徐々に腐っていったというよりは、私に取っては、自民党のお歴々は、おそ松くんの連続である。

「大多数の日本人はまともな思考回路だから、間違った政治もそのうち軌道修正されるはずだ」と思っていた若い自分を、青いな、と一蹴したい。自民党が、まともだったことは、かつて一度もなかったのだ。

自民党に、もう少し、知性に溢れた人はいないものだろうか。知性に溢れた人が良いとは限らないが、最低限、せめて、知性だけは、溢れていてほしい。
だが、腐った自民党内の政治で勝ち抜くには、ある程度の阿呆さが必要なのかもしれない。普通の感覚ではまず無理なんだろう。

そんなことを父親に述べるといつも、民主主義の社会では、なるべく多くの民が支持した方向に進む物だから、現在の形が日本人のマジョリティが選んだ道で、それが正義とか人道的に優れているとかとは異なるんだよ、みたいなことを言われる。

私に取って正しいと信じた道が、必ずしも他の人にとって正しいとは限らないでしょ?

まぁ、それはそうなんだけれど。

私は40年以上生きてきて、一度も支持政党を(日本でマスコミに)尋ねられたことがない。
選挙での出口調査にも当たったことはない。

そして私はある意味、強烈な支持政党を持たない。常に、「地獄を選ぶか、それとも、少しマシな地獄を選ぶか」で票を入れてきた。

そこで中曽根康弘という、本当に恐ろしい無能な政治家を、内閣・自民党合同葬儀にしたり、安倍晋三という、中曽根が可愛く思えるほどの、輪をかけた無能な政治家を国葬にしたりすることを、日本人の多くが支持している、と言われると、私はしてないけれど、となる。
私が日本人ではないのだろうか?

これまた父親に、聞いた。

私は一度も支持政党を主要メディアに聞かれたことなどないが、五大紙などの「内閣支持率」は、フェイクの可能性はないのか?国民全員に聞かなくては正確な支持率など望めないのではないか?

なにせ、我が父は、数学と物理の専門である。

すると、彼からの答えは、

確率統計からすれば、大数の法則に基づき、ある程度の調査で出た数字は、信用のおける数字であると。(あまりよく分からなかったが、そんなことだった)

なるほど、そうなのかなぁ。
本当に、安倍晋三は50%も支持率があったのかなぁ。2人に1人じゃん。

私には、何が真実かはわからない。

大数の法則をネットで探したら、wsinceというみるからに怪しいサイトに行きついてみた。
まぁ、でも、本当によく分からなかった。

少数の法則とは、サンプル数の少ない偏った情報を、過大評価して一般化してしまう認知バイアス。ノーベル賞経済学者のダニエル・カールマンが1971年に提唱したとされている。

もともとは統計学の「大数の法則」に由来している。大数の法則とは、「同一の試行を無限回行えば標本平均は母平均に収束する」というもの。たとえば、サイコロを無限に回し続けると、出る目はどれも1/6に収束するということである。

一方、少数の法則では、試行(サンプル)の数が少ないがゆえに偏った結果が出ているのにもかかわらず、その結果に基づいて因果関係を推測してしまう傾向を表している。サイコロで言えば、3回サイコロを振ってたまたま6の目が3回連続で出ただけにもかかわらず、「このサイコロは100%の確率で6の目が出る」と結論づけてしまうような状態を指す。

こうした少数の法則を活用したマーケティング施策は意外と一般的に行われている。たとえば、商品・サービスの広告における「お客様の声」や「口コミ」は、顧客の総数のうち一部の意見であるかもしれないのに、その品質全体を保証するものであるかのように表現されるし、受け手側もそのように感じることが多い。

また、ビジネスにおける仮説を立てる際も、少数の法則に陥っていないかを注意深く見る必要がある。たとえば、雨の日に店頭にカラフルな傘立てを置いてみたら来客数がアップしたからといって、「雨の日にカラフルな傘立てを置くと来客数が増える」と結論づけるのではなく、1ヶ月間カラフルな傘立てを置き続けてみるとか、カラフルな他のものを置いてみるなど、様々な側面から検証を行うことでより真実に近づくことができるだろう。


と、ある。
ますます、分からないなぁ。

安倍晋三国葬も、予算委員会でのやりとりも、オリンピックも、対米外交も、クールジャパンも、郵政民営化も、派遣法も、入管法改正も、統一教会との癒着も全て、私は、一度も賛成したことないのに。

主要メディアのみなさんは、なぜ私に支持政党や、内閣を支持しているかの質問をしないのかなぁ

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