未来


私は、未来の話をするのが嫌いだ。
来る保証のない未来の話なんて、したくない。

好きだった人が言ってくれた、“またいつかね”も来なかったし、大切な友達と約束した“ずっと仲良し”も全部無かったことにされた。

「いつか」「ずっと」「永遠に」「この先も」
この類の言葉が心底嫌いだ。
勝手に信じて、勝手に裏切られた気になって、勝手に泣いてる、そんな自分が嫌いだ。

でも、本当は、

未来を信じたい

これはずっと言ってること。

君となら、って信じてみたい。
君は、信じてみて、裏切らないし居なくならないから。って言ってくれるけど
“それ”は今まで何度も、何度も言われた。
今までと違うところは、裏切られてもいいかもなって思えるところ。


君と話す未来の話、結婚したらどうする?とか子供ができたら何て名前にする?とか
卒業したら一緒に住もうよ、だってそう。

君と“今”一緒にいれるなら、明日の話も、一年後の話も、その先の話も、いくらでもできるよ。

ご飯を食べて、美味しいって思えて、
寝る前に手を繋いでくれて、
幸せって思える瞬間が確かにそこにあって、
そんなありふれた日常が、こんなにも綺麗なものだったなんて。

全部思い出させてくれて、信じたいって思わせてくれて、出会ってくれて、生きててくれて、産まれてきてくれてありがとう。

だいすきな貴方へ

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