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お風呂で高級ブランド品バッグについて思考す

顔を洗う。クラウディア・ジャンセンのスクラブ洗顔料。
激安の上に大容量。角質がポロポロ落ちてなんかイイ感じ。

人はなぜ高級ブランド品を求めるのか。
ブランド名を仮にAとする。

「Aのバッグだから」

という理由で買う人には

「よくそんな理由で高いもん買えるな」

と俺は思う。

髪を洗う。美容室がプロデュースしたという、オーシャントリコのアンサーシャンプー。泡の粘度と香りが良い。

ブランド品の値段が高いのには、キチンとした理由があると聞く。
1つは「品質が高いから」
モノが良いから値段が高い。

だが、待てよ。
もしAがAというブランドを隠して、Aのバッグと全く同じ商品を作って、ブランド分の値段を下げたとする。
その時、Aと同じレベルの商品だと見抜いて、その安い商品を買うことができるのか?
品質が同じなら安い方を買うに越したことはない。でも「ノーブランドで安い上に、品質はA並みに最高だぜ…」ってちゃんと吟味して買うやついるのか?
品質だけじゃ、皆がAを求める理由としては弱く感じた。

髪から泡を落し水を切って、トリートメントをつける。
ツバキしか勝たん。

もう1つは「広告宣伝費が高いから」
Aという高級ブランドの地位を保つため、多額の広告宣伝費を投入している。
故に、Aの商品を買えば高級ブランドを身に着けているというステータスを得ることができる。

そこまで考えると、皆がA求める理由が分かってきた。
楽に品質とステータスを求めるなら、金を出してAなのだ。
目利きをする必要もない。品質なんか分からなくても良い。Aを買えば良いものだ。Aを買えば自分に箔が付くのだ。

トリートメントはそのままに、ボディーソープで体を洗う。
メンズといえばデ・オウ。こいつを肌に直接塗り込むのだ。

個人的には、熟考した上でAのバッグにたどり着くならまだしも、何も考えずにAのバッグを求めるのは如何なものかと思っている。それが目的のブランド戦略なのはもちろん承知の上だが。

どれだけ気に入ってるとしても、それでは虚無じゃないか。何も分かってないんじゃ、ただのファッションじゃないか。

ピピーッ!!!止まれ!ファッション警察だ!
お前らファッションだ!全員しょっぴいてやる!

ファッションだけにね。
(バッグがファッションの一部ということに掛けた激熱ギャグ)

そんなこと考えながら時間を潰しつつ、ボディーソープとトリートメントをシャワーで落とす。

サッパリした。お風呂内に掛けてたタオルで体を拭く。

そしてドアを開け、お風呂から出た俺は































ファッション警察に逮捕された。


オチの参考
MonsterZ MATE
好きの形骸化






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