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ラグナロクオリジンにおける、いわゆる狩場の「被せ」について、自分を納得させるために至った結論

ラグナロクオリジン(以下ラグオリ)には、いわゆる「被せ」と呼ばれる行為が存在する。この行為については派閥があり、「被せ」の反対派と肯定派で様々な意見が噴出している。

この「被せ」行為について私は「被せられる側」だったので、正直迷惑だなと思っていた。が、このたび個人的に納得する結論に至ったので、考え方の一つとしてnoteに記したいと思う。

ラグオリ未プレイ者向けにも分かるよう解説から書いているので、プレイヤー向けには読み飛ばして良い旨を記載している。

前提知識

(ラグオリプレイヤーは読み飛ばして良いです。)

・オート戦闘
 新しめのMMOなので当然搭載されている。
 設定するとキャンセルするか死ぬまでモンスターを狩り続ける。
 オート狩りとか、放置狩りとか、色々な名称で語られる。

・自動操作範囲
 オート戦闘で攻撃する範囲を設定する。
 逆に範囲を絞らずマップ全体にすることも可能。
 この便利機能が「被せ」議論に油を注いで火力を増している節はある。

・モンスター図鑑
 モンスターをどの種類、どれだけ倒したかを記録する機能。
 討伐数に応じてモンスター研究レベルが上がり、
 微量ながらステータスがアップする。
 これも油である。

ラグオリにおいて日課とは

(ラグオリプレイヤーは読み飛ばして良いです。)

「経験値やアイテムを得るためにモンスターを狩る」。ここは普通のMMOと変わらない。ただし、ラグオリにおいてその時間は1日2時間までとなっている(「祝福」と言われるシステムを足すと実質3時間)。恐らくオート狩りで放置されるばかりで、他のコンテンツを無視されないようにするためではと私は思っている。強制的に狩りの優先度を下げている。

狩り時間使い切ったし、他の日課やイベントをやるか…と順調にこなし、1日の間でやるべき事を終えたとする。じゃあ余った時間何をするか。

それはオート狩りで放置である。

「は?狩りはさっきやっただろ」と思われるかもしれないが、ここで登場するのが先の「モンスター図鑑」。図鑑のモンスター研究レベルを上げるためにオート狩りするわけだが、それにはモンスターの種類ごとにモンスター討伐数を稼ぐ必要がある。その数は一部ボス系を除いて現状70万体でカンスト。なんてことしやがる。

効率の良い狩り

(ラグオリプレイヤーは読み飛ばして良いです。)

というわけで、日課の3時間狩りとモンスター図鑑に追われ膨大な数のモンスターを狩るために、効率よく狩りを行う必要が出てくる。それには複数モンスターが固まってリスポンする位置を選定し、オート戦闘の範囲をそこに絞って、なるべく無駄となる移動を行わずに狩り続けることがベスト。
ただ全く移動しなくていい狩場というものは希少であり、多少の移動は妥協して狩場を設定したりする。

そこで「被せ」と言われる行為が登場する。

「被せ」とは

察しの付いた方もいるであろう、「被せ」とは「他プレイヤーがオート戦闘でモンスターを狩っている位置に付き、同じような自動操作範囲を設定し、オート戦闘を行う」行為である。これをやられると狩り効率が下がるのである。

双方の狩り効率が同程度に下がるなら、痛み分けみたいなところがある。しかし格下モンスター相手に図鑑目的での狩りとなると、モンスターを1発で仕留める速度が重要となり、特にJob毎に狩り効率の格差が激しい。

アーチャー系>>マジシャン系>マーチャント系>【絶望的な壁】>その他

くらいある。全Job使ったわけではないので間違えてるかもしれないが、狩り効率ならアーチャー系最強とは色んな所で言われている。とにかく遠距離攻撃を持っている職業は有利となる。歩かなくていいから。

狩り効率の高いJobが下に対して被せを仕掛けると、まず対等な効率では無くなり、特に遠距離攻撃を持たないJobは絶望的な狩り効率となる。オート戦闘で「ロックオンした敵を追いかけるも攻撃する前に倒されてしまい、次の敵をロックオン…」。たまに殴れるが基本これを繰り返し、無視できない長さの「ただ歩いてるだけ」の時間が生まれる。

これが「被せ」が迷惑行為と言われる理由の1つであると思っている。
他の状況もあるが、長くなるので一例として上記だけ挙げる。どの状況も「効率が下がって迷惑」という点には変わりがない。

「被せ」とはどのような行為で、どう迷惑と言われているかが分かったところで、冒頭に挙げたそれぞれの派閥の主張を見ていこう。

「派閥」の主張

Twitterで「被せ」についてザックリ調べた所、冒頭に挙げた派閥とその主張が見られた。

反対派の主張
・オート戦闘で他人のターゲットを殴っちゃうのはオートなので仕方ないが(範囲絞れよという意見はあるが)、「被せ」はプレイヤーが手動で狩場をセッティングしているので迷惑行為。
・被せられた側は不快になる。故に運営が定めている「ゲームをプレイする際の禁止事項」に値する。

肯定派の主張
・狩場は誰のものでもないので「被せ」は迷惑行為に当たらない。
・先に狩場を設定した者が独占する行為こそがむしろ迷惑行為。

このように水掛け論でどうにもならん
なので、結局何が正義なのだろうと考え、次の以下の結論に至った。

(個人的には「狩場は誰のものでもない」という考えは場合によっては詭弁だと思っており、それについては後で記載する。)

結局は何が正義か

反対派も肯定派も正義ではなく、正義はゲームシステムにある
オート戦闘が可能で、他プレイヤーが設定した自動操作範囲に関係なく、自分の範囲を設定可能。
このシステムである限り狩場の「被せ」「被り」は起こりえるのである。

ゲームシステム上行えるのであれば行ってもいいし、「被せ」を運営が迷惑行為と受け止めている節も無い。

だからもう、どうしようもない。狩り効率の高いJobが被せてきたら、意地張って動かないか、狩場を変えるか、ゲーム辞めるか。相手に文句行ってもしょうが無い。ゲームシステム、ゲームバランスがこれだから。

と思うことにして、私は狩場を変える、もしくは狩り効率の相乗効果を狙ってPT申請を行っている。恨むはGravityとガンホーだぜ。

そもそも、なんでこんな状況になってんの?

圧倒的に狩場が少ないから。これに尽きる。効率のいいモンスターの固定湧きポイントはマップに数箇所しか無い。故に高効率の狩場に「被せ」行為が行われる。

一応ラグオリには「チャンネル」というシステムがあり、マップ内のプレイヤー数が一定になると「同じマップの別チャンネル」が動的に作成され、後からマップに来たプレイヤーは人数の少ないチャンネルに振り分けられる事がある。チャンネルに余裕があれば行き来も可能。
が、この「チャンネル」というものは余程プレイヤー数が多くならないと作られないらしく、主要な狩りポイントを押さえられた程度じゃ機能しない。
最初から十分な数のチャンネル作っておけば、「被せ」の問題なんか起きないだろう。やはり恨むはGravityとガンホーだぜ。

余談「狩場は誰のものでもない」

上記の言葉は「狩り効率が対等である場合」のみ通用する言葉であり、狩り効率の高い者が使ってはならない言葉であると考えている。
狩り効率の高い者が被せた場合、狩れるモンスターの数は当然効率の高い者が多い。対等でない状況で「誰のものでもない」と言うのは詭弁である。実質的な狩場の独占であり、効率の低い者が狩場を変えたとしたら尚更。免罪符にすらなっておらず、所謂ブーメランとなっていると思うが如何か。

行為そのものを否定するわけではなく、あくまで言葉。というわけで、以下の言葉を使用することを推奨する。

「狩り効率の低いJobを使うから被せられるんだ」

上記の言葉が現状のゲームシステム、ゲームバランスに合っている。
使う言葉を誤ると己の行為を正当化できなくなる。

あとがき

というわけで、私は折り合いをつけてラグオリを楽しむことにした。
言い争いは不毛。ゲームシステムを受け入れよう。嫌なら運営に抗議して変えてもらうよう働きかけよう。直接被せたプレイヤーに言ったり晒すのはナンセンスだ。

皆のラグオリライフに幸あれ。

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