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アニメキャラに命吹き込む

涌谷出身の人気声優 アフレコ体験で指導

 声優で涌谷町出身の安野希世乃さんらを迎えた声優体験教室が2月25日、いしのまきマンガラボヒトコマ=石巻市中央=で開かれた。県内外から声優を志す若者12人が参加。プロの技術を肌で感じつつアフレコ体験した。

安野さん(右から2人目)とともに、参加者がアフレコに挑戦した

 石ノ森萬画館やヒトコマを運営する㈱街づくりまんぼうが主催。安野さんは人気アニメ「超時空要塞マクロス」「プリキュア」シリーズなどに出演し、歌手としても活躍する。今回は、気仙沼市出身で漫画家や声優、音響監督でもある福島おりねさんが進行を務めた。

 安野さんは、参加者に「緊張するかもしれないが、全力で演技しないと失礼になる。相手の気持ちをくむ『受け芝居』を意識してほしい」と話し、福島さんとともに音の入っていない映像に声を付けていく「アフレコ」の手本を見せた。2人は台本から紙の擦れる音を出さない、マイクの芯を意識して話す、声を入れる順番を頭にいれるなど、欠かせない注意点を伝授した。

安野さんは「フレッシュな気持ちになれた」と話し、参加者と交流した

 その後、安野さんとともに参加者が各キャラクターを演じる体験を行い、場面状況や人物の心情、抑揚を意識しながら声を吹き込んだ。安野さんは「皆さんの挑もうとする姿勢を見て、私もフレッシュな気持ちを分けてもらった」と話し、未来の現場での再会を期待した。

 涌谷町の高橋由衣さん(14)は「発声や演じる技術がすごく、プロならではのオーラを感じた」と話し、石巻市蛇田の大槻美結さん(同)も「憧れの存在に感動。体験で学ぶことが多く、声優の仕事にさらに興味を持てた」とプロとの交流を楽しんだ。
【渡邊裕紀】


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