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児童の文字が橋名板に

七窪蛇田線「山下中里高架橋」

 JR石巻線と仙石線をまたぎ、石巻市の山下地区と中里地区を結ぶ「山下中里高架橋やましたなかさとこうかきょう」の橋名板取付式が20日、建設中の同橋で行われた。式には橋の名前の決定に協力した地元3町内会の会長や文字を書き起こした山下、中里の2小学校の児童が招かれ、舗装前の路面に絵や言葉を残して記念にした。橋は市の都市計画道路「七窪蛇田線」の一部で、来年3月の開通を予定している。

4カ所に橋名板が取り付けられた

 橋名板は縦15㌢、横45㌢で、厚さ1・3㌢、重さ約3㌔の青銅鋳物。橋の左右両端4カ所に取り付けられ、山下小児童の文字が採用された山下側は漢字の橋名と「石巻線 仙石線」、中里小が担当した中里側はひらがなの橋の名と「令和6年3月完成」と記した。

地元小学校の児童にお披露目された

3月開通へ取付式
 取付式には市の担当課と工事関係者、橋がかかる田道町一丁目、清水町一丁目、南中里の各町内会長と2小学校の6年生が参加。橋名板がお披露目され、児童たちが手にして重さや質感を確かめた。

 橋名板が取り付けられる間、児童らは舗装前の白い橋の路面に色とりどりのチョークでキャラクターの絵や学校名などを描き、思い出にした。式で市建設部の阿部義憲理事は「橋名板は橋の一部として残るので、末永く親しまれることを願う。通るたびに思い出してほしい」と呼び掛けていた。

舗装前にチョークで絵を残した

 参加児童のうち、自分の文字が橋名板になった山下小の熱海芽衣さん、阿部千桜さんはそれぞれ「選ばれてうれしい」「橋ができたら便利になる」と喜んだ。同じく文字が採用された中里小の加藤由佳梨さんは「ずっと残ると思うとちょっと恥ずかしい」と照れた。

 橋は全長292㍍で、来年3月には前後の道路を含めた570㍍が開通する。山下の国道398号から北の石巻(中里)バイパスがつながり、石巻駅西側の水押踏切の混雑緩和も期待される。
【熊谷利勝】

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