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住んでいる町

部屋が手狭なので引越ししたい!と思い立って不動産屋へ。
色々探してみて、予算内&駅近&築年数浅い良さげな物件があった。
自分の中でピンときた、というよりも、きっとここはすぐ埋まるだろうな、人気だろうなという物件。
ただ、場所が行ったことのある町ではなかった。
最寄駅から徒歩6分ほど。職場からのアクセスが悪いわけではない。
とりあえず内見だけさせてもらう。
一通り説明を受けて、悩み、一旦保留にしてもらう。

なぜ即決できなかったのか。
他にも2件ほど車で移動して内見させてもらい、案の定酔ってしまう(不動産屋は悪くない)。不動産屋をあとにして近くのサイゼリヤにふらふらと入り、一人会議を試みる。入居時期が微妙…というのも理由の一つではあるけれど、それだけじゃない何かがある。

帰宅後、いつもの流れでパソコンを開きYouTubeで適当に音楽を流すと、Homecomingsの「Continue」が聴こえてくる。
あ、そうか、わたしは住みたい町に住みたいのか。
と、その曲を聴いた時になぜかそう思った。

今住んでいる部屋は手狭だけど、たまに野良猫が遊びに来るし、近所に桜の木や向日葵が植っている公園もあるし、少し歩けば小さいのどかな川が流れている。
住む町なんてどこでも一緒と思っていたけれど、わたしは自分が思っている以上に今住んでいる町(というか、半径300mくらいの範囲内)に愛着があるのだな、ということに不動産屋とHomecomingsに気付かされた一日なのでした。


2023年6月26日

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