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あとがき

日記を書くことにした。
作品づくりのため、というのもあるけど
文章を書かなくなるとやはり下手になるなと思って。

日常というのは大体がかなしいことで出来ているな、と思う。
うれしいこともそれなりにあるのだけれど、こちらの方が割合が少ない気がする。

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先日、重い腰を上げて卒業制作の撮影をした。
この日に限って東京はものすごく風が強く、屋外の撮影には不向きだった。
『あとがき』という作品は、額に入れているので本来こんな姿を見ることはないのだけれど、風のおかげで思わぬ表情を見ることが出来た。

「面白い写真が撮れたな…」とカメラの画像を眺めていたのもつかの間、
びゅうんと強風が吹き、作品がマット紙から剥がれて隣の縁側まで勢いよく飛んでいった。「ああっ」と小さな奇声を発しながら、中腰の状態で素早く『あとがき』を拾い、そそくさと戻る。

冷たく強い風が吹くなか、カメラを持った怪しげな三十路女
どうかご近所のみなさんに不審者として見られていませんように…。


2020年2月7日
(最初なのに「あとがき」の話になってしまった)

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