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Laughter in the Dark

展示の作品づくりのために始めた日記
個展「日々採集」が終わってひと月以上経ってしまった。

そろそろ次の作品をつくらねば…と重い腰を上げて、
とりあえず日記を書いてみる。

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家にいる時のBGMは、ラジオかライブ映像かspotifyのローテーションで回っている。先日、動画サイトで宇多田ヒカルのLIVE映像を見つけ、部屋の掃除のBGMとしてなんとなく流してみる。


最果タヒの詩にこんな一文がある。
「宇多田ヒカルを聴いて、思い出すのが校庭の匂いなら、きみの幼少期は最高なもの。」

宇多田ヒカルの熱烈なファン、という訳ではないのだけど、私は宇多田ヒカルの曲が好きだった。そのことをこの一文を読んで思い出した。
小学校高学年から中学生の頃、クラスで流行っていた音楽に全くついていけず、「みんな趣味がこどもっぽいな…」と(自分もこどものくせに)思っていた。そんな時に登場したのが、宇多田ヒカルだった。


いざLIVE映像を流しはじめると、ほとんどの楽曲を口ずさめることに気づく。
私にとっての宇多田ヒカルは、最果タヒの詩のような存在だった。
好きだったドラマの主題歌、中学生の頃に買ったシングルCD。
ひねくれたこども時代を象徴する音楽だった。


昔の曲も好きだけど、最近の曲も好きでspotifyでよく聴いている。
宇多田ヒカルの曲にこんなに惹かれるのはなぜだろう。

ツアータイトルの「Laughter in the Dark」は
「暗闇の中の笑い声」という意味らしい。
絶望と希望、光と影。

影があるから光がある。
暗いことやかなしいことも、転じてユーモアになる。
自分が制作する上で軸にしている部分に通じているから、
だから好きなんだな、と映像のなかのインタビューを聴いて腑に落ちた。

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2020年9月1日

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