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ゴールを見据えて書こう / 京都ライター塾 第2回レポート


はじめに

京都ライター塾第1回目の講義後
書くことを習慣にする第1歩として前回レポートを記したものの、課題提出を終え安心しているうちに2週間が経過した。
書くという作業は、自分と向き合うことになるためエネルギーと時間を要する。
「毎日何かしら発信する練習を」と、講師の江角悠子さんは常に投げかけてくれる。
パソコンやスマホの画面に向かって文章を書こうとすると、どうしても頭の中で考えてしまう。気が付けばぼーっとしている。
ぼーっとするというより、考えの論点が他に飛んでいくという印象の方が近いか。
期日の決まった課題のおかげで、書くことに向き合うきっかけが与えられている。
発信とまではいかないものの、書くことに取り組むことはできている。
今回はレポート以外にも課題があるので、2回書くことと向き合う動機付けをいただいた。
ありがたく、まずは今回の課題レポートを以下に書いていくこととする。

1月27日(土)9時

第2回目の講義は、「インタビュー原稿の書き方」についてであった。
そもそもインタビュー原稿とは何か。
雑誌などで目にする、聞き手と話し手が交互に会話のキャッチボールをした対談形式の文章、私の頭にはパッとそれが思い浮かんだ。
それも1つの形であろうが、その形式だけがインタビュー原稿というわけではない。
インタビュー原稿とは、インタビューで聞きだしたことを文章にすることである。
誰かの話を聞いて書くこと(伝えること)を生業とする、商業ライターとして必須の核となる技術である。

インタビュー原稿を書く手順は以下の通りだそう。

1)インタビューする
2)原稿を書くための準備
3)書く
4)推敲

「第10期 書くを仕事に!京都ライター塾(2)インタビュー原稿の書き方」より

インタビュー原稿を書くときに重要なことは、
「ゴールのイメージを掴む」
ことだと伝えられた。
文章におけるゴールとは何なのか。
それは書く媒体によって正解が異なる。
そして、「答えは過去記事の中にある」と江角さんは教えてくれた。
過去記事は、その媒体で既に正解と判断され、世に送り出されたものだからである。
・お店に来てもらうことなのか、
・ある商品を買ってもらうことなのか、
・何かに役立ててもらいたいものなのか、
目指すゴールにより、書く内容は変化する。

依頼主とゴールのイメージを共有するため、
・読者はだれか、
・文体はどうするか、
・何を伝え
・読後にどんな状態になってもらいたいか、
など事前にすり合わせをすると良いのだそう。
ゴールが見えれば自ずと書く内容も見えてくる。

目指すゴールへと読者を導くため、必要な情報を伝えなければならない。
インタビュー記事は“素材が命”だと江角さんは次のことを例に話された。
例えば、料理をするときに良い食材であれば焼くだけでもおいしい。素材が良ければ、さほど手を加えずともおいしい料理ができる。
同じことが記事を書く場合にも当てはまる。
そのものの魅力を伝える記事には、いかに良い素材を集められるかが大切である。料理という誰もがイメージしやすい例えで、私たち受講生にわかりやすく伝えてくれた。

インタビュー原稿の内容は、素材を集めて見えてきたことや書き手が分析した答えが書かれている。そのため、集めた素材をどう使い読者へ伝えるのか。
読者が読みたいことと、自分が言いたいことのバランスを考える必要がある。限られた文字数の中で、他とは異なるそのものの個性と魅力をどう伝えるか。その言葉選びが鍵を握っているのである。
シンプルで伝わりやすく、印象に残る言葉選びができるようになりたい。

第1回の講義と同様に、美しく・上手く書かなくていい。言いたいことが伝わっているかどうか?「わかりやすさ」が大切だと繰り返し伝えられた。
わかりやすくするには、
・具体的な数字を盛り込んだり、
・形容詞の説明(例えば、「素敵だと思った」の“素敵”は具体的に何が素敵だと感じたのか)
を入れると良いのだそう。
読者が描くイメージをより鮮明にする手助けをすることで、伝わる文章を書くことができる。

実際にどのように文章を組み立てていけばいいのか。
それぞれの文章には型となる一定の書き方が存在する。
こんな風に書きたい!と思う記事を見つけ、分解し真似てみると良いのだそう。
何を書いているのかという内容ではなく、どんな流れになっているかという構成を考えてみる。いくつも分解していると、次第に書き方の型となる骨組みが見えてくる。
スポーツや勉強などを始めるときと同じように、できる人・できているモノを真似る練習から始めよう。
真似をするにも技術が必要で、最初はなかなかできない。しかし、続けることでできるようになってくる。練習を積み重ねることで、自分に馴染むやり方、自分にとっての型が身につくのである。

集めた素材から何を書き、何を書かないのかという編集の部分に、ライターの個性が出るのだそう。
京都ライター塾受講生の、私たちが書く課題レポートを見てもそのことがよくわかる。同じ講義を受けていても、何にフォーカスし、切り取り、ひとつの文章としてまとめていくのか全く異なる。
第1回目の講義でブログを書けない理由のひとつ、
私なんかが書いて意味あるの?に対する答え
“「私」にしか書けないことがある。感情に不正解はなく、その人にしか書けない記事になる” に通じる学びであった。

おわりに

書くということを学ぶ講座だが、毎回自分の過去の経験に繋がる部分を発見する時間にもなっている。文章のゴールを見据えることは学生時代に学んだ小論文の書き方と似ているな、練習を積み重ねるのは書くことだけじゃなく未経験のことをする場合は何にでもあてはまることだな、など講義内容がきっかけで色々な記憶が呼び起こされる。その感覚が面白い。こうして振り返りを文章にしようと向き合うことで、自分の感じたことや学びの整理ができ、はっきりと認識することができる。
読者が読みたいことは何か、を考えた文章を書くことは難しい。このレポートを書きながら、読者が読みたいこと<自分の言いたいこと になっている。推敲も文を整えることは何となくできるが、読者目線に書き換えるまでに辿りつかない。 ( ..)φ
しかしこの講座のコンセプト ”書いて幸せになる” という輪郭のわからない幸せに少し近づいている、そんな気がする。
今の私に書ける文章、これはこれで良い。
とにかく書いている今、ふんわりと幸せを感じられている。

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「コツコツが勝つコツ」
いつかどこかで聞いた時、なんだかふざけていると感じたこともあるけれど
馴染んでくるとプッと笑える響きの本質をつく言葉。

おしまい。☺︎


写真画像は
みつけると なんだか嬉しくて撮りたくなる 飛行機雲 にしてみました。✈


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