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世界の真ん中は台所にあって、台所は世界に繋がっていく

先月、数年ぶりに海外へ行ってきました。
ご縁があって伺ったのは、フィリピン。

不思議な旅でした。

初めましての国で、初めましての野菜や果物に囲まれて、初めましての人たちと、ほぼ毎日ご飯を作っていました。
観光名所にも行かず、有名レストランにも行かず、市場を巡り誰かのおうちやコミュニティでご飯を作っていました。

台所を渡り歩く旅。

最貧困地区と呼ばれるパヤタスにある、NPOの施設の台所。
(この旅の目的はこのパヤタスのスタディーツアーに参加することでした)
この旅をオーガナイズして下さった、NPOスタッフTさんのお家の台所。
最低限の調理器具と調味料しかない台所と、設備の整った何でも揃う台所。

台所には、暮らしがまるごと映し出されます。
物質的な豊かさだけでなく、精神的な豊かさも。
この旅で長い時間を過ごしたふたつの台所は、物質的な豊かさの差はあれど、どちらも精神的な調和を感じる場所でした。

その空間もそこで過ごす時間も、愛されていて、暮らしの中に台所の存在がちゃんとある。
ここで暮らす人たちは、自分自身も周りの人もおざなりにしない人たち。

食べることは、死を咀嚼して生のエネルギーにかえること。
料理は死を美しく喜びにあるものへとかえる、錬金術。
台所は、生と死が交差する命が繋がっていく場所。

台所はあの世とこの世の間。
世界の真ん中。命の真ん中。
台所から世界はぜーんぶ繋がっていくんじゃないかな。

まだまだ沢山の台所を旅したい。
そして小さな私の台所を大切にしたい。

※ソルトパヤタスの活動をぜひ知ってほしいです。
 クラウドファンディングの締め切りまでもう少し!→⭐︎












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