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アルモンデごはん 食べる動的平衡

生物学者の福岡伸一先生が大好きで、ご著書はもちろんのこと、出演しているYoutube等も隈無くみている私。【動的平衡】という著書は出会ってから、今もずっと私のバイブルです。人間の体が小さな丸い粒子の集合体だとすると、外部から何かを取り込んだ際、その何かを構成する粒子が私の一部になり、もともと私の一部だった同量の粒子が排泄物として出ていくのだそう。「You are what you eat=あなたは食べたものでできている」かの有名な言葉を理解はしても、腑に落とすことができなかった私に、「あなたは食べたものそのものだ」と教えてくれたんです。昨日の私と今日の私は見た目は同じでも、身体の中身は全く違う人。私は他の命の集合体。ありたい私になる第一歩は食との関係性を再構築することなんじゃないかな。ぼんやり考えながら今日もごはんを作っています。



<8月12日>

アルモンデフォー

ポッサム用に茹でていた豚ロースの塊。お肉は塊で買うのが好きですが、大きすぎると毎日食べ続けなくちゃいけない。それが一人暮らしあるある。さて今日はどうやって食べようかなぁとストックの扉を開けたら、少し残ったフォーを発見!茹で汁もあるし今夜はフォーに決定。肉の茹で汁があれば95%出来上がったようなものです。麺を茹でている間に、茹で汁を温めて、残っていた青ネギも1/2袋分全部刻んで入れちゃいました。お肉を茹でるときにニンニクと味噌を少し入れていたので、塩で味を調えるだけでスープは完成。麺とお肉を入れた器にスープを注いで、いただきます。普段の出汁は取るのではなく出す、勝手に出る。和風でも韓国風でもアジアンでもない、とっても美味しいスープになりました。おうちごはんに国境なし。



<8月13日> 

ライスペーパーは主食

残り僅かになった茹で豚。そういえば一昨日茹でたモロヘイヤも、そろそろ食べなくちゃ。豚肉を焼いてモロヘイヤソースで食べるのもいいけど、今日は火を使いたくないなぁ。そんな時の救世主はライスペーパー様です。細かく切って醤油と和えたモロヘイヤと、茹で豚をくるくる巻いただけなのに…え?ものすごく美味しい!豚肉と葉っぱ系は間違いない組合せとはいえ、想像以上に相性抜群でした。ライスペーパーとモロヘイヤの組み合わせが最高だったのかも。夏の間にまた食べなくちゃ。
ライスペーパーもいろんな種類があるけれど、私の一押しはタンダットというベトナムのメーカーのもの。米粉>タピオカ粉なので、皮が透明じゃなくて白っぽいの伝わるかなぁ。米粉配分が多い方が、切れにくくて巻きやすい気がします。食感もフルフル。ライスペーパーはお米に次ぐ、我が家の主です。


<8月14日>  

美味しものはすぐコピペ

先日長岡に行った際、友人が出してくれた「きゅうりの塩麹漬けクミン風味」がものすごく美味しくて、それから何度も作っています。この日は塩麹が切れていたので、塩揉みきゅうりにクミンシードを入れただけなのに、やっぱりものすごく美味しい。きゅうりってTHE和なイメージの野菜だし、クミンはTHEインドなスパイスなんだけど、なんというかズレてない。クミンの香りがどことなく梅干しっぽい、ゆかりっぽいからかな。良くも悪くも青々しいきゅうりの若さとクミン爺の穏やかな戯れ。最高。この味を教えてくれた友人に大感謝です。


<8月15日> 

これぞ家ごはん

美味しい町中華に行くと、ついつい頼んじゃう青菜炒め。その中でも群を抜いて好きなのは、空芯菜炒めです。我が家でも時期になると何度も作る大好物。シンプルに塩だけの味付けが定番ですが、この日は残っていた釜揚げしらすをプラスしました。しらすをカリカリに焼いて取り出したら、同じフライパンで空芯菜を炒めて、しらすを戻して塩味を調えればOK。シンプルなものほど、外で食べられるところは少ない。これぞ家ごはんの醍醐味って一品じゃないかな。シャキシャキ噛み締めるたびに、おうちごはんっていいなぁと思うのでした。


<8月16日> 

夏の白和え

その名のとおり、緑の葉と紫の蔓をもつ「つるむらさき」。とろりとした粘りと土の香りが堪らない、大好きな野菜です。ただ茹でるだけで、ただ醤油をかけるだけで十分に美味しいけれど、たまには白和えもいいな。
白和えの作り方は、①主な味付けは衣の豆腐にするver、②主な味付けは具材にして豆腐は味付けなしver、③豆腐にも具材にも味付けするver、とあるけれど、夏は断然②を選びます。この日も、茹でたつるむらさきに少し多めのしろたまり(白醤油)で下味をつけて、ギューッとペーパーで絞った絹豆腐を崩しながら和えて出来上がり。つるむらさきが持つ土の香りが、豆腐に包まれて柔らかく穏やかになるから、山盛り食べられちゃう。一年中白和えを食べていますが、組み合わせる食材によって全く違う味わいになるから飽きることがありません。



<8月17日>

アルモンデパスタ

仕事場で余ったほうれん草を持ち帰って数日。すっかり忘却。しなしな葉ものに水分を補ってあげなくちゃ。そんなレスキューパスタです。麺が茹で上がる1分前ににほうれん草を入れ、茹で上がりを待つ間にフェタチーズをボウルの中で崩しておきます。1分後、鍋からトングでボウルにほうれん草とパスタを移して、醤油をふたまわし。オリーブオイルはさんまわし。混ぜ合わせたら出来上がり。程よく残った水分と油分でパスタが潤って、熱熱なままボウルに移すことでチーズが柔らかくなるから、トング移動がいい感じ。緑と白がきれいだなぁ。我が家の在庫はフェタチーズだったけど、クリームチーズでもカマンベールでも美味しい。茹でて水分、チーズとオリーブオイルで油分を補充したほうれん草、ツヤツヤです。やっぱり水分と油分が大事よね。お肌もね。



<8月18日>

ニシンLOVE

ニシンが好きです。(数の子は苦手です)よく食べるのは半生タイプのソフト身欠ニシン。でも一番好きなのは生のニシンです。見つけるとついつい買ってしまう魚の一つ。皮が薄くて魚焼きグリルやフライパンで焼くとボロボロになってしまうから、オーブン焼きが我が家の常です。この夜は、内臓を取り除いたお腹の中にニンニクの薄切りをたっぷり詰め込んで焼きました。オーブンペーパーの上に玉ねぎの薄切りを広げて、塩をまぶしたニシンを寝かせて、白ワインをちょろり。上にもオーブンペーパーを乗せて蒸すように焼くと、しっとりホワッホワに仕上がります。風味付の塩漬けケッパーが焦げちゃったけど、まぁ良しとしましょう。(お腹の中に入れればよかったと後悔)。口に入れた瞬間にホロホロと溶けてしまうのに、旨みの余韻が長い。一口一口うっとりしながら、2匹ペロリと食べました。満足ー。


「食べるの始末」というオンラインでのパーソナル料理教室をしています。“1ヶ月間に3回のオンラインレッスン”+“1ヶ月間LINEでのごはん作りサポート”。
私を利用して料理の楽しさを掴んでください!おうちにアルモンデ、自由に自分が食べたいものを作れるようになれます。
何をするのか想像もつかない、興味はあるけど詳しく説明してほしいという方に向けて、体験レッスンをご用意しています。
私の悩みは「食べるの始末」で解決できるの?どこまでやってもらえるの?どんな疑問も承ります。体験レッスンでいいなと感じていただけたら、1ヶ月のクラスにお申し込み下さい。「食べるの始末」はこんな料理ができたらいいなを叶えるクラスです。




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