一年後の自分から今のあなたへメッセージ

去年から今年にかけて、自分で言うのもなんですが、なかなかの転機だったんですよ。
（まあ、現時点で先がなにか見えているわけではないので現在進行形で転機なわけですが）

でね、転機ってやっぱり不安になるんですよね。

このままでいいのかな？
あっちを選んだらどうなるのかな。
別の選択肢はないのかな。

とか、自分の心の中も探るし、周りも探るし気持ちが忙しいんですよね。

そういうときってやっぱり占いとかに頼りたくなるんですよ。
指針みたいなものを見つけたくなる。

そんなわけでしいたけさんの言葉を追ったり、石井ゆかりさんの言葉を追ったりということを、いつも以上にしていたわけです。

そういうのをみているとね、Google先生って優秀だから関連のものを提案してくれたりするのよね（笑）

そんなこともあってよく占い系のものを眺めていました。

そういうものを眺めていたせいか、つい最近も「一年後の自分から今のあなたへメッセージ」みたいなものが目に入ってきました。

去年１年間、私けっこう大変だったんです。

お仕事では、いつもの大変さもあれば、上司とのコミュニケーションの不具合によりいつもとは違う大変さがもりもりにあったり。ちょうどそのころ祖母が亡くなり、親戚関係でほんのりごたごたしたり、進行中のプロジェクトが進まずイライラが募ったり、月に一度会う教え子には「あの時本当に痩せててヤバかったから言えなかったんです」とか言われ。（←自覚なし。言われて体重計乗ったらほんとに痩せてた( ﾟдﾟ )）後半から年末年始にかけては、畳み掛けるように膿出し作業がはじまり。そこに巻き込まれ。

そんなんだったから、今から一年後の私からなにかメッセージをもらえるなら「今まで大変だった分、この一年は何もかもがうまくいくよ！」とか言われたいわけです（笑）

でね、ふと考えてみたんです。

いま、一応の結論が出てすっきりしている今の私が、一年前の私になにか言いたいことってあるかなって真面目に考えてみたんです。

べつにないんですよね。

「今のうちに辞めておいた方がいいよ。めっちゃ大変な思いするよ」とか教えたくないんですよね。
そのめっちゃ大変な思い（結構本当に大変だったけど）なかったことにはしたくないというか。回避させたくない気持ちがあったりするのです。

悲しみとか、寂しさとか、恨みつらみみたいなものって、渦中にいる時は嫌なものでしかないんだけど、それがあったから人間性が豊かになる部分でたしかにあると思うし、味わえた感情ってけっこう大事だなって思うんですよね。
それに、やっぱりそこまでやりきったからこそ踏ん切りがついたところが大きいので。やりきらなかったらモヤモヤした気持ちが残るわけですよ。

そういう意味では人間はこの世に喜びや怒りや悲しみや楽しみすべての感情を味わいにきたんだよ。っていう説ってわかる気がするなぁって思うんです。
感情の振れ幅の少ない私だからこそ声を荒げて怒るとか、悔し涙がポロポロこぼれるなんてこと、よっぽどじゃないと体験できないわけですから。

まあだから一年前の私にメッセージを渡せるとしたら
「大変だけどがんばりな。いい経験ができるよ」

っていうことくらいですかね。

あ、でも、ひとつ付け加えるなら
春ごろ、祖母が入所していた施設に行ったとき、職員さんに「できるだけ頻繁に来てあげてね」って言われたんですよ。
いつもそんなこと言わないのに。
それって明らかに最期が近づいてるのがわかってたから言ってくれた言葉なんですよね。

春から初夏にかけてまあまあ忙しかったし、なにより行っても私だって分からない祖母とどう時間を過ごしたらいいか分からなくて足が遠のいていたんですが、もっと行けばよかったなぁ。とは思いますね。

一年前の自分に伝えるとしたらそれかな。

でもまあ、母の時もそう思ったんですけど（母の時の方がより強く思ったけど）死期が近いことを認めたくないって思っちゃうんですよね。
たぶん、意識的にというよりも無意識の領域で思っちゃってる。
だからまだ死ぬわけじゃないから特別なことはしないもん、うんうん。っていう意識になっちゃうんじゃないかなぁって。
そして亡くなった後に「亡くなる前にもっとこうしてあげたらよかった」「ああしてあげたらよかった」って思うものなのかもしれないなぁって思います。少なくとも私はそうかなぁ、って。

そういうのって「もうできない」から思うことであって、じゃあいま生きている人を大事にしよう！って思ったところで、なかなか難しいんですよね。
父とコミュニケーションを密にできるかって言ったら、今も別にふつうに関係性いいし、取り立ててこれ以上何かすることないな、って思っちゃうものなんですよね（苦笑）

人間ってなかなかややこしくてめんどくさくて、おもしろい生き物ですよね。