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15年をなんとか耐えぬいたと胸を張って生きていこうとするあなたに春風がふわり舞った


夜の帳が下りてから浮かんだことを取り留めもなく残しておきます。



誰かの人生がよくなるようにと、ううん、なるべく悪くならないようにと、自分の人生の選択肢を封印して奉仕の慈愛に動かされていた日々がいつからか、
私の人生はどこ?私の人生を邪魔しないで?私の人生を返して?と
憎しみの犠牲に変わり化けていた。そんな変化にも気づかずにあなたは化かされていた。


結局、自分を助けるのは自分、そう言い聞かせてあなたは踏ん張っていたよね。
今はその闘いを終わらせることができた。と思ってほしい。


「自分の幸せをもっと考えて」「あなたのやさしさに皆んな甘えているだけ」
「幸せになっていいんだよ」「自分の人生を犠牲にしないで」

あなたの耳にタコができるほどにかけられた気持ちだけど、
あなたは耳にタコがいくらできてもその言葉のようには振る舞えなかった。
あなたは好きな人にも言われてたけれど、好きな人を悲しませたあげく最後に選ばれることはなかった。


あなたは失恋に悲しんでいるわけにもいかず、誰かの問題が次々と訪れて、
その都度悩みながら反省しながら立ち止まりながら、なんとか解決を続けて今日の日に立っている。それだけで、乾杯したい気分です。乾杯!



あなたは不器用すぎて、心がやさしすぎて、あなただからこそ受け取る価値あるものも謙遜して受け取り損ねたたくさんの愛情を、今一度ありがとうの気持ちを贈って、
あなたは頑張った。あなたなりの頑張りで、頑張り続けたんだから、もう幸せを受け取ってほしいよ、と私はあなたに伝う。


15年って長いよ。生まれてから中学卒業するまでの年月だよ。今から15年あれば何でもできるだろうに、15年経ってみてできたことなんてほんの僅かということにあなたはゾッとしているけれど、振り返れば15年があって未熟で不甲斐ないと思いながらも耐え抜いてきたんだから、今だからこそ訪れ出会えて気づけた幸せと思えることを躊躇いなく喜んでね。


心から笑うことなんてできなかった年にも、人のことを考えて動いてきてようやく色んなことに笑えるようになったんだから。お願い、遠慮せず素直になって喜んで。喜ぶ顔を隠さないで。



忍耐強く対処してきた結果が、今ようやく芽吹き始めているのがわかるでしょう。何十年に一度だけ咲く幻の花かもしれないけれど、あなたが咲かせてあなたはその花を見ようとしているの。それは充分すぎることでしょう。



あなた以外ならもっと早く咲かせたかもしれないとあなたは言うけれど、あなた以外なら途中で根を上げてたかもしれないと思うので、私はあなたを称賛したいと思います。

今、自由を奪われたような暗闇の中に居てもがこうとしている、もがいている方がいらっしゃったら、そこで耐え続けるしかない中で頑張られていることを知ろうとする人が、あなた以外にもいると思えるような、そんなやさしい世界であればと思います。


やりたくてもできない、変わりたくても変われない、どうしていいかわからずただ日々だけが過ぎていく、そんな日を生きるあなたを私は責めないでいたいです。
あなたがあなたを責めるしかない夜も、この地球のどこかにはすべてを許している私が存在していたいなと思うのです。



今だからこそ見つけられている幸せを躊躇いなく嬉しがっていてね。
もっと早くに受け取ることができていたらよかったけれど、遅くなってごめんね。待たせてごめんね。待っていてくれてありがと。会いにきてくれてありがとう。
心からそう思います。


春風が、春風があまりにも長い月日の苦しみをやさしく舞い揺らしてどこかへ運んでいった。
やさしくてあたたかな何かを運んできてくれた。
隠さないで、隠れないで、幸せを纏っていてね。

現状を打破しようとするすべての人の心根が、どうか腐りませんように。
何からでも良いから栄養が摂れていますように。
頑張ってないなんて責めないで済む日が今すぐに訪れますように。
あなたを苦しめるすべてから解放されて、心から微笑めますように。


この地球(ほし)のどこかで、あなたの望むよろこびを祈っています。

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