日々の業

大学生になって、もうすぐ一年。
なんとなく生きて、なんとなく食べて寝て、少しだけ遊んでを繰り返す日々に、やっと慣れてきたと感じる。毎日窓からの冷気と「ナマコの胎児」で目を覚ます。何セットか作ってある服を選んで着る。隣の部屋のお姉さんと出くわさないように家を出る。そんな日々の中で、玄関を出た先の一面の雪景色に、大学へつづく道の隣を流れる砂利むき出しの小川のせせらぎに、ふと意識が向いて、ついついどうでもいいようなことを考える、そんな時間があるのはいつぶりだろうか。受験戦争の中であっという間に忘れ去ってしまったこの時間が、余裕が、生活の無駄が、わたしのからだの奥底に湧き出て、流れている。なんてことないものが、心地よい。しみじみとこう思えることが、幸せで、ただただうれしくて、つい誰かに話したくなってしまうのが、どうしようもなくおかしく思えてしまう、今日この頃だ。
こんなとき、中学生の頃だったら、Twitterに思うことを思うままに打ってぶん投げていただろう。けれど最近のXとやらは昔よりすこしだけみづらくなってしまったから、代わりにここですこしだけ、ものを書く練習をしてみようと思う。オチもなにもない駄文だらけになってしまうだろうけれど、どうかすこしだけ、おつきあい願いたい。

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