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かわいいキャラクターの絵を描くためのあれこれ

まともな漫画を書く準備として、魅力的なキャラクター絵、キャラクターデザインというものを理解する必要があるかな、と思い練習フェーズに入りました。

そこで得た気づきが自分的にいい感じだったので、シェアします。

今回は、キャラデザ部分ではなく、キャラの「顔」、特に立体感、ラインの歪さの解消と整合性の向上、という部分についてです。

※公式で二次創作を許可されている、アズールレーンのキャラクターを資料としています。

ざっくり模写?した段階

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ざっくり書いてみると、装飾の多さ、細かさにすぐ気がつくが、今回はキャラデザ勉強の優位性は低いので、しっかりかかない。

この時点で、「元絵にはにてないが、結構かわいいんじゃない?」と思ったので僕は寝た。

元絵に近づけたいが、どんどん違う感じに

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翌朝起きると、感覚がリセットされて、「いや、やっぱ元絵のが絶対かわいいし、そもそも初日の絵は、なんか顔の歪みがきつくない?」と思い、さらに顔を調整する。

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……が、どんどん不細工で歪になってしまった。可愛くない。全然可愛くない。だめだ。これはだめ。

大まかなバランスはあっているはずだが、具体的に、何が違うのかわからず、迷走する。

元絵を乗算で重ねつつ修正をする

元絵と模写を重ねる。やはり、ほとんどの部分は概ねきれいに重なった。

だが、決定的に違う部分があった。それは、「奥の目が変」ということだ。

具体的には、奥の目が間接的に浮かび上がらせる、鼻筋のラインが奇妙で、「顔(の目の部分)の凹み」(何ていうんだっけ)を捉えられていないとわかった。

それを修正(トレス的調整)したものが以下。

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やっぱりぜんぜん違う。ほんのちょっとの違いだけど、歪さが解消し、顔に正しい立体感が生まれて、明らかに可愛くなった感がある。あるよね?

更に調整

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さらに違ったのは、耳の位置が低すぎだったこと。

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首から肩のライン、腕の細さ、胸の大きさ、ツインテの開始位置や、頭部の髪のラインも明らかに違ったので調整。

トレスなので当たり前だが、やっぱり全然かわいいな~一流は凄い。

顔~胸までを、段階ごとに、細かく分析する

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※元絵を重ねていないのは、AとB。

🔶Aについて
・元絵は、顔をくいっとあげたような角度のフェイスラインであるが、Aではつまったようなラインになっていて、歪である。それは、以下の問題点と関係している。
・奥の目が(縦に)小さい
・手前の目のアイラインが過度に山なりになっている
・奥の目が「堀が浅いように見える」、立体感がない。だから、ほっぺたがぷくっとなっているように見えない

🔶Bについて
・奥の目の縦の小ささは解消した
・手前の目のアイラインの奇妙さも解消した
Aにあった若干の立体感も失われて、のっぺり度がました
・元絵と比べると、手前の目の重心が、やや中央に近すぎるため?堀が浅く見えるため?ブサイクに見えやすくなっている

🔶Cについて(元絵に重ねて修正)
・先述のように、奥の目のラインを、中央に寄せたことで「堀があるように見える」ようになった。心地よく鼻筋のラインが浮き上がり、立体感が出た。
奥の目と、手前の目の位置関係がよくなった。それに関係してほっぺたのラインが「くいっと顔をあげている状態」と整合的になった。

🔶Dについて
・耳の位置を修正。
・髪(手前のツインテの上、頭頂部へ向かう部分)のラインを修正

🔶Eについて
・首~肩のラインを調整。こちらも、A~D状態ではやや硬さを感じるが、それよりも僧帽筋側の厚みを感じられ、パース的に整合感がある。奥側の肩のラインも、より奥側に詰めたようなラインになっていて、それが体の立体感をさらに感じさせる。
・手前の二の腕を、すこし細く修正

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まとめ

たぶん、可愛くないのは……
①目と鼻とほっぺたが作り出す、整合的な立体感の問題
②目の堀が浅くてのっぺりした顔に見える
➜奥の目は、しっかり中央に寄せる、手前側は手前耳側に寄せる

※更に考えていくと、「美少女キャラ的な顔」のバランスにならないのは、以下のような思い込み、「写実的感性」な癖があるからかもしれない。
※ねんどろいどの頭の形をイメージすると良いかも。

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