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Spangle call Lili lineの20周年記念ライブに行ったので

Spangle call Lili lineが結成20周年を迎えた。
聴き始めたきっかけは覚えていないけれど、僕の音楽趣向に多大な影響を与えたバンドだ。
ジャンルはよくわからない。ポストロックなのかネオアコなのか。
(個人的にはジャンル分けることに意味を感じていない)
本人たちがインタビューでも語っているように作品至上主義なバンドだ。ライブで盛り上がろうといった考えはない。

そんなSCLLの20周年記念ライブに行ってきた。
2019年4月27日土曜日。会場はEX THEATER ROPPONGI。

ありきたりな感想だが素晴らしいライブだった。彼らが音楽に求めてきた美学がそのまま現れたような。
近年のバンドサウンドに比べると音数が少ない。独特の余白がある。
その余白を感じ取るような、むしろ音が鳴ってないタイミングで惹きつけられてしまうようなそんなライブだった。
余白から生まれる浮遊感とか、高貴さとか、ラフさとか。今にも崩れそうなのに奇跡的に成り立っているように感じた。
大坪さんの透き通る声、リズム隊の強弱、ギター・鍵盤の差し引き…全てが奇跡的に絡み合っているような感覚。

MCでは「最近は働きすぎだからもっとゆっくり活動する」と言っていた。
できればたくさん音源も聴きたいし、ライブもたくさん観たい。それがファン心理。
でも、ゆったりとしたペースでいいのだと思う。こういうペースで活動できるからこそ生まれる音像もあるだろうし。

「解散する理由がない」といつかのインタビューで言っていた。
最新アルバムのタイトルも「Dreams Never End」
僕も最後の最後まで、Spangle call Lili lineを聴き続けていきたい。

余談だけど、終演後に流れた「二人セゾン」のカバーも素晴らしかった。
ライブでも聴いてみたい。


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