2021年2月_ヒビノの今月振り返り
2月って5秒ぐらいじゃなかったですか?
【音楽】
夜の恋は/indigo la End
アルバム「夜行秘密」のリード曲。ファンの中では、音源化されないと言われていた。いわば、幻の曲。
川谷絵音がワイドショーを賑わせていた頃に書かれた曲で、一度だけフェスのアンコールで披露されていた。それも弾き語りで。
その時は、感情が溢れ出すぎていて、直視できなかった。社会的には悪いことをしたわけだが、あまりにもストレートで眩しかった。
今回、音源化されたものはシティポップ調のアレンジが施されている。どこか消えてしまいそうな雰囲気。本人の中で色々と整理がついたんだろうか。
街の中で/YAJICO GIRL
この曲自体は去年の2月にリリースされていたけど、今年に出たアルバムが良かったから載せた。
最小限の音と低音が映える声、情景が浮かぶ歌詞。良い意味のやるせなさ。社会が落ち着いたら飲み会で終電を逃して、この曲を聴きながら歩いて帰りたい。
深夜3時目が覚めて 片目開いた瞬間から
頭少しざわつき出す なにが理由でもない
知らない/古川本舗
古川本舗、6年ぶりに音楽シーンへ。
2012年にリリースした「ガールフレンド・フロム・キョウト」の雰囲気を纏ったまま。でも新しい。懐かしいのに新しい。
古川本舗の曲は全て優しい。
ゆるる/須田景凪
米津玄師フォロワー言われていた須田景凪は完全に脱した。
アルバム「Billow」は上質なバラードを中心に、あえてJ-POPど真ん中を突っ切った作品だった。2000年前後のJ-POP全盛期のようでありながら、ボカロP時代な軽快で奇妙な音も取り入れた作品。一気に売れてくれ。
【本】
テミスの剣/中山七里 著
フォロワーにオススメされて買った一冊。持つべきものは優しいフォロワー。
法の女神「テミス」がタイトルに入っているように、いわゆる刑事物。
先が見えずページを捲る手が止まらないエンターテイメント性と冤罪という重厚な題材が絶妙なバランスで成り立っていた一冊。ミステリーと呼ぶべきか、社会派小説と呼ぶべきか。
主人公である渡瀬刑事の青い苦悩、真っ直ぐな気持ち、冤罪被害者の行き場のない感情、警察・法曹界の腐敗…これだけの題材が一冊にまとまっていて、本当に一気読みをした。引き込まれた。
話を盛り上げるために、不正な取調べを誇張していたりと所々やりすぎ感はあるが、それも含めてエンターテイメントかなと。最後は希望のあるラストなのも良い。
ちなみに2時間ドラマで実写化もされている。Paraviで観られるらしい。
【映画】
花束みたいな恋をした
既にこの映画についてブログを書いている。未だに引きずっている。
あくまでフィクションで、十人十色の捉え方ができる作品なのに、「これは僕らの話だ」思わせる構成がすごい。
【ポッドキャスト】
#61「合唱の比喩がおかしい」
僕もマロさんも学生時代に合唱をやっていた。
ただ、2人ともボイトレで教わる比喩表現が全く分からなかった。そんな話。
頭の上から声を出す、そんなの無理じゃね?
後半で「合唱を社会人にもなってやっている人はFacebookのプロフ画像が日に日に斜めになる」みたいな発言をしているんだけど、自分で言ったくせに気に入っている。でも、誰かに怒られる気もしている。
ちなみにロクイチfmは、再生数の低下に苦しんでいる。誰かアドバイス下さい!
【その他】
今月の写真
調布で展示されていた「花束みたいな恋をした」の原画。
シアタス調布でこの映画を観たのだけど、映画館を出た瞬間から聖地巡礼。正直、ダメージが深まった。天気も良かったので、多摩川まで歩いた。
ここ1ヶ月ぐらい、この映画の話を定期的にしているが、そういう映画に出会えるのは幸せだと思う。歳を重ねる度に、感受性が衰えていると感じていて、それに危機感を覚えるのだけど、こういう映画に出会って、まだ生きていて良いんだなと感じている。
まぁ、異様にくらってしまって、落ち込むこともあるんだけど。
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