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伊丹ミュージアムで碧梧桐先生のシンポジウムに参加してきた!その感想

2月4日に市立伊丹ミュージアムにて、碧梧桐先生について、フォーラム&シンポジウムがありましたので、同時期開催の展示も併せてみたいと思い、参加してきました!ので、記憶が鮮明なうちに、感想や思ったことなど…。

(※なお、この道に全然詳しくない、素人目戦の感想です…!)

二部構成で、初めは坪内稔典さんによる『碧梧桐の試み』
→個人的に考えさせられた点とか、記憶しときたい点

・るび俳句って初めて知ったわ~。確かに様々な意味を持たせる意味では、ありなのかも。個人的に、そういった漢字に、そのままの読み方をふらないパターンて割と身近に感じられるから、個人的には受け入れられるかなぁ。

・俳句は一人でよんでもどうしようもなくて、一緒に読んでくれる仲間がいて、そうして確たるものになっていくという話。もっというと、そこから突出したものが覚えられていくんだよ。ということも。
俳句に限ったことではない、他人事ではない話、と思いながら聞いてた。歌とか作品とかもそうだよね。誰の目にもとめられないものは作品として残っていかない…無常でもあり、この世の理なのかも。分かり味が深い。

・俳句の特色とは。そのまま、覚えてどこでも出せる。
確かにいくら好きでも、小説の文章一文字も間違えず、暗記して詠唱なんてできないわ、私は。俳句世界の文字数なら、誰しも覚えられて、覚えたら自分でも言える。だから『(俳句に詳しくなくても)誰でも知ってる有名な句』が世間にはあるんだなあと実感。

・なんで碧梧桐先生(他にもいる)たちの句碑や書が全国にあるの?の話。これ一番納得がいった…というか、そういう背景があったから全国にあるのか?!と目から鱗状態だった。要は、引退後のお金稼ぎのために、書を売ったり、全国飛び回ってたのがあったみたい(確か)
な、なるほど…
(そっかあ、ほーさい先生の句碑が少ないのは…みたいなこと考えてました。)

次にパネリストさんたちを含めた、「碧梧桐の発見」をテーマにそれぞれの話を聞く。

・『暮れ果つるまで』の著者の小山先生の話を直接清聴することができて嬉しすぎました!!話しながら、この方(へー先生)についてはあまり詳しくないんだけど、という滑り出しでしたが、井泉水先生が碧梧桐先生の見送りにいった話や、阪本四方太(放哉先生の先輩位置にあたるらしい)との関係など、放哉先生とのかかわりも含めて初めて聞くお話で、どれも聞いていて、新たな知己を得ました。放哉先生、自由律はあまり好きではなかったんだね(こういった系統の句があまりないそうです。)(へえ…。)

・すごい「そう、それだ。」って思った話が、放哉先生たちは壮大な人生を背景に俳句が読めること。確かに他の方が詠んでも、そこまでの感銘が与えられたかと言われたら「ん~~」ってなるけど、放哉先生たちだから句に魅力が出たんだなぁ。と。私もそのうちの一人なので、すごく納得しました。ただ、それゆえに、自由律であるのに、どこか自由ではなくなった、という事実があるのは、なんとも皮肉なことだよねぇ。

二部が終わってからは、1階・2階の展示を見に行く。
一階の!!!碧梧桐先生の書が!!!もうやっぱり好きです!!!感動!!
一番魅せられたのが、足尾銅山の書。(図録にあって嬉しい)次いで、その隣にあった開門~の書も好きです。墨の掠れ具合、あ~ここで墨をつけたんだな、ここの掠れ具合どうやって筆を運んでみたのかなあ、とか。もうずっと見ていられました。終わってからすぐは混んでたので、二階見てから戻ってくると、1,2組くらいになってたので、近くでじっとみたり、遠くから眺めて「余白の取り方が好きすぎる…」と感動したり、じっくり楽しめました~。

図録ほくほく(っ´ω`c)



ちらっと最後に全部の感想。
個人的に、周りにこういった話をする相手がいないので、こうした誰かの話を聞く機会、すごく好きなんです。なので、行けてよかったし、展示も見ごたえあってよかったなあ、と。
そうした中で、世間の碧梧桐先生の印象というか、人物像の捉え方ってこういうふうなんだという気づきもありました。
私が、文アルの回想から双璧に沼落ちした人間なので、基本こうした展示とか、俳句雑誌での取り上げについて私の印象をひっくり返すことはよくあることなので…。
まあ、そこは仕方ないよね。どうしたって私の根幹にはあのホトトギス回想があるので、そういった印象が自分の考えを操作するのはね。そりゃそうだわ。
特に虚子先生は、「えっそうなの!?」ということがよくある。大分印象変わったこともあります。(よく図書館とかで見る俳句関連の雑誌で取り上げられてる記事読むと、割と双璧って仲がいい印象受けなくて、あくまで『道を違えた弟子2人』のような書き方をよく見る)

だから何というわけではないですが、またこういった発見があるなら、また行ってみたいです。

そして帰ってから、小山先生のYouTubeチャンネル探し回った!!


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