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三毛猫その15「プライド」

ある日、TV番組の収録のために撮影クルーが私の工房にやってきた。


作品の制作中の動画を取るリハーサル中、興味深々の にゃーが、いつものように甘えてやってきて、作業する私とカメラの前を、にゃーがわざと通り過ぎる。

監督が「お!いいですね!それ本番でやりましょう!」と、スタッフが、にゃーを抱きかかえ、カメラの前でスタンバイ。
「スタート!」の声で手放す。

案の定、うまくいかない。
猫だもん。

手を放しても動かない。
カメラに映らない作品の裏側をしれーっと歩たり・・・
わざとカメラの後ろを回ったり・・・
しまいにはカメラと反対方向に歩いていき、
少し離れたところで毛つくろい始める始末・・


「もう一回!」と、監督の声で数回試すも結果は同じ。

にやーは飽き、追いかけるスタッフからも逃げるようになり、無理に捕まえると、人懐っこい にゃーも「ギャ~!」といって遠くにダッシュ。

人懐っこいけどマイペース。
猫だもん。
強要は我慢ならんよね。
でも、その自由な感じうらやましい。

画像は「音のある風景」で、この工房ロケでのエピソードです。

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