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DeFi戦記3-2 何故クリプトパンクスは高いのか

NFTアートの秋を感じます、最近はHENDeFi kingdoms、辺りに注目しています。

特にHENはまさに変ですが、それが魅力的でしょうがないです、digる時間が足りない…!

というかtezos自体をdigらないといけないのでこの道は長い道だと思います…。

一応BFに上場してからなんか知らないけどあるし、で買ったりしたんですけどこいつ本当に値段ふらふらするだけで上がらない奴だなぁぐらいの印象でした…。

(XTZポエム)


さて、今回は何故クリプトパンクスが高いのかのわたしになりの解釈を置いておきます。

恐らくとっくに古典などで専門用語で解説されていると思うのですが、ここではわたしの再開発なのでそういった用語は出てきません。

ですので既にご存じの方は、バカがなんか今更言ってるぐらいの気持ちでご容赦下さい。

①クリプトパンクスは3000万円イーサリアムスターターキットである。

まず第一の特性としてこれを挙げたいと思います。

クリプトパンクスは歴史的価値がありますが、そもそもアート自体が文化や歴史の象徴です。

クリプトパンクスを購入する事は、イーサリアムの文化、歴史を購入しているのと本質的には近いのです。

これをわたしは「インスタントETHマキシ」と呼びました。


元々クリプト界隈にはGOX組である、ETHプレセ組である、どれだけHODLしている等といったある種の階級がありました。

これはどうやっても新規参加者には覆せない、ある意味では非常に強力な既得権益です。

勿論わたしもバブル崩壊を1度喰らっている身ですから多少は分かります、「地獄の冬を体験していない奴が何を言っているんだ」そういった気持ちは。ただそれは何も建設的ではないのも確かです。

ですから界隈には結構触れてはいけない禁忌があるのですが、そこを割愛していくとその象徴はある意味ではBTCでしょう。

今年以降の方はやっぱりBTCを嫌います、「もうそんなに上がらなさそう」というのもありますが、そもそも論としてBTCは内部矛盾として上がれば上がるほど既得権益そのものに見える。

この点がクリプト文化の持つ反権力性と根本的に矛盾しているので嫌う人が発生するのはある種当然と言えるでしょう。

いずれにしても、過去に戻る事は出来ないので過去から長く居るという優位性は自然と階級を形成してきました。

ここに概ね資産も時期と同調してくるので、厄介なことに現代の札束ビンタ文化も加わって新参者の肩身はとにかく狭い。

この辺りは内心感じている方が多いのではないでしょうか。


さて、クリプトパンクスに戻りましょう。

こいつはまさに「インスタントETHマキシ」です。

イーサリアムの文化、歴史を象徴しているので手に入れるとインスタントにそれを手中に入れることが出来ます。

これは過去への反逆、あるいは革命運動に近い。

今まで無敵であった過去という既得権益、階級に対する突然の革命です。

「どれだけ長い事居てもクリプトパンクスすら持ってないんだ?ETHの歴史なんでしょ?大事じゃないの?」

この煽りは非常に強力です。ここに現代の札束ビンタ文化が加わります、するとまさにインスタントに「ETHプレセから持ってますの人をいきなり部外者がパンクス1枚で3000万円で殴る」というムーブが起こります。

これが、これこそがパンクスの最大の価値です。

対抗した既存ETHの人は、「絶対に買わないor諦めて買う」のどちらかしかないのですが実質的には後者しかないとわたしは考えています。(念のため上がるとかそういう意図ではないです)

それは何故か。

わたし達はVCが入ってるとかVCtier1とかもうつけ始めていますよね。結局既得権益に弱いんですよ。(わたしはあんまり好きじゃないんでこの手の手法の銘柄精査に向いてません)

なんならもうCP tier1 BAYC tier1とかやってますよね、そういうゲームにしてしまいたいのかどうかは知らないですがとりあえずそういう事です。

となると、クリプトパンクスを外部の既得権益が買うのは勝ちゲーになっちゃうんですよ。

「大企業がパンクス買った、どこどこの投資家がパンクス買った、著名人が買った…」

これで価値が上がってしまうのです、その上この人達には「インスタントイーサマキシ」の効果も付いてくるのでめちゃくちゃバリューが高い!

「5年耐えてきた?パンクス持ってないの?BAYCは?ETH何枚?え、全部うちに負けてるじゃん?5年やってて?w」

外部の大富豪でこれからクリプトを参入しようという人にとって一発でこの状態に持って来れるアイテム、しかも自分が買うと価値が上がると見なされるのでほぼ負けない勝負。

上がってから売っても過去に持っていたという事は永久にブロックチェーンに刻まれるので武勇伝語りもずっと出来る。

バリューが高すぎるんです、だからETHを愛しETHを守るんだったら手を打たなきゃならない、これは文化の防衛戦でもあります。

(ダサい奴がいっぱい買ってる、バブル崩壊して痛い目見ろ)

内心そう思っているであろう方は結構TLで見ますが、皆が買う理由がそもそも文化侵略なので明確に攻撃されている訳で、そこでお祈りしてても勝敗決まっています、攻撃されているんだから守るか逃げるかどっちかですね。



3000万円の価値、伝わりましたでしょうか。

つまりこいつは権力闘争の道具です。

②パンクスは色が薄い、カジュアルに保有満足感が高い。

二つ目はこれです。パンクスに限らないのですがアートには個性が強い、弱い物があります。

パンクスは10000枚ありますのでそれぞれの個性は薄く、主張もあまり強くないのでぶっちゃけどれでもいいんです。ただ持ってればいい。

即ち、パンクスは支配が容易なアートです。これはカジュアルなんです。

個性が強いアートというのは噛みつくペットや暴れ馬みたいなものです、乗りこなすのが大変。

相当なセンスを持っていて自分にピッタリ合うというのを集めていくような感じでしょうか、いや難しいですよこれは!

選ぶのは基本的には二つになります、アートに従属するか、アートを従属させるか。パンクスはめっちゃ簡単に従属します。

個性的なアートを従属させるのは非常に難しい、それは自分自身がアートの一部になることでもあります。

こうなったらその人自身がアートなので、何を出してもアートです。最強。

ですからこちらの方がいずれ高く評価されると思いますが、審美眼が要求されますので簡単じゃない。あまりにも難しい。ミスすると恥をかく闇のゲームなので、そういう意味でもパンクスは安牌として強い。

アートは本来格があります、そしてそれを保有する側にも格があります。

自分と見合った格のアートがベストマッチして綺麗に見えると思っています。

その格はどうやって生まれるのか。結局の所、侵略者か防衛者かなのです。

防衛者とは即ち、イーサリアムの歴史を知り、イーサリアムの文化を語れる元々から居る語り部です。

あなたがどれだけそのアートについて知っているか、その良さと歴史を知っているか、それがそのアートが似合う条件で格なのです。


さて、逆にアートに従属する方法もあります。

これは即ちファンになるという事です。ただ動かないアートというのは従属するのは難しいんですよね。

だから基本的には従属する対象はまだ生存している人間、或いは神などといった存在となります。

それに従属していれば当然それに詳しくなりますので、自然にファングッズを従属させることが出来るようになりますが作者には絶対に勝てません。

例え居なくなったとしても、わたしはサトシナカモトには絶対勝てないんです。

この場合、二つの分岐点があります。

一つは、いなくなった作者の思想を塗り替えた物を広めてしまい消してしまう事。これで神を倒し従属させることが出来ます。侵略者としての手法です。

もう一つは、なんらかの外部の敵が継続的に存在し続けている状況でそれに対抗する事です。これは防衛者としての手法です。

クリプト界隈全体では、なんだかんだで後者だと思います。しかしこれからは分からない…。

昔のBTCBCHお家騒動はある意味ではこの象徴だったのかもしれません。結果的に二つに分かれ、クリプト民は防衛者になることを選びました。
イーサリアムでは果たしてどちらが選ばれるのか。


なお、アートに従属する場合に関してはもう一つ稀なパターンがあります。

創造主が居らず、たまたま出来た。そしてそれを信仰する人たちが現れた。

この場合、そのコミュニティはDAOに向かっていきやすいです。

DAOは強力な組織ですが、欠点として寿命が短い事があります。これは外部に敵や反権力的な目的によってしか維持が困難です。

この崇拝対象が自然災害だとかであれば、崇拝対象かつ敵であるためDAOは長く保つでしょうが、通常外部に敵はさほどいないので疑心暗鬼や内乱に繋がりやすいです、気を付けましょう。

しかし条件が揃えばDAOは非常に強力な組織形態です。


③イーサリアムとパンクスはセットで一つのアートでもある。

元々クリプト界隈自体が反権力寄りです。しかし、なんだかんだ時間を経て階級化が進みました。

結果的には新規の方から見ると既得権益に見える状態が起こってしまいました。

つまり、事実はどうであるかは置いておくとしてイーサリアム古参というのは既得権益に見える訳です。(BTCも同様に)

しかし、パンクスは新規の富豪が利用しやすいため、イーサリアムを利用してイーサリアムを攻撃するというある種の既得権益を別の既得権益が殴っている構図が発生するようになりました。

これは非常に良い事とわたしは捉えますし、なんなら二つセットでアートだと感じています。

既得権益が揺らいでいる状況というのは新規の参入者にとっては魅力的であって、イーサリアムはよりビットコインより人を惹きつけるでしょう。

この界隈はいつだって反権力でなければならないのです。

BTCがもし既得権益に取り込まれていて下がれないのであれば、それは非常に長いアルトシーズンを引き起こすと思います。

BTCは上がってしまうと既得権益の象徴になってしまうという自己矛盾を大暴落する事で定期的に解消してきました。

しかし、暴落できなくなってしまったらどうなるか。

それはBTCがマイノリティになるまでひたすらアルトの花が咲き続けるだろうとわたしは考えています。

「BTCなんかもっててどんだけ機会損失してるの?」
「なんだあの老害コインwざっこw」

下がれないのであれば長い長いアルトシーズの末にこういう雰囲気が出てきて、値段は変わっていないのにマイナーな扱いになるでしょう。

その時、少しだけこの界隈の本質を見つめなおしてみるとどうすべきかが分かるかもしれません。

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