ピンク
赤いヒールを鳴らす路地裏 横には黒猫
あなたが横に屈む 細めた両目と撫でる両手
日差しは眩しいから ずっと夜のままでいいや
安らぐ貴方の香水の匂い 私の体が揺れている
猫が去った貴方の手元 花を握って欲しい
それは私の手 血液の通る肌
確かな体温とピンク 次は頬に手を添えて
淡い茜空 ふとした地面に花弁のカーペット
踏みしめた黒と赤 これからの時間はどうなるの
私たちはまだここにいるの 何も分からないの
地下鉄さえ安全地帯じゃなくなるの
誰も知らないあの夢の
ピンクの天国に わたしを連れてって
よく似た君とわたし あのピンクの天国で抱きしめて
さよなら
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