どんな時も生き残る喫茶店

いやぁ、この重～い空気、いつまで続くんやら。

この空気、毎日吸っていたら、病みます！

だからこそ、今、考えたい、喫茶店の在り方。

儲けるベースではなく、生きていくベースのお話。

怒ってもしゃーないことは、笑って違う方へ体を向ける。

そのために、喫茶店として、どうやって楽しく生きていくか。

歯磨きするように仕事してます。
家も店も感覚としてあまり変わりません。

ただ、一応、ご飯は食べたいし、
お布団で眠りたいので、

しんどくならない程度に、
どうやったらお店を常に運営できるか？

は考えてます。（起きている間ずっと）
とくにしんどくなくて、晩御飯のメニュー考えるのと
同じような気持ちです。

まぁ、極論、

生活できる程度に、お客様に来てもらう。

これにつきますね。

①地域密着型喫茶店だけど、
　新規の人も大歓迎の雰囲気をにじませる

昔っからの老舗、常連様をたくさんもったお店までもが、
ドタバタつぶれています。

常連様がたくさんいるお店、
地域の人に愛され、
近所の人がいつもやってきてくれるお店は、

いい店だな、と思う反面、
「初めて入ったお客様にはアウェー感満載」
ということが多々あります。

「いつもの人」を大切にすること、これは当然ですが、

「初めての人」
「２回目に来てくれた人」を
「いつもの人」よりは、少し丁寧な言葉で接しつつ、

心の距離は、比較的近づきたい、という想いをにじませて
接客するようにしています。

分かりにくいですね（笑）

まぁ、ざっくり、

どの方も平等に、等しく、大切、ということです。

「よくぞ！ひばり珈琲に足を踏み入れてくださいました！」
「ありがとう、私はとっても嬉しいです」
「はじめまして、さぁ、どこでも腰かけてゆっくりしてね」

ただ扉を開けてくださったみなさんに、
みなさんに！っちゅうところが
ポイントですよ！

この思いで接するだけ、簡単です。

八方美人、上等です。

思っていれば、言葉は固くても、
自然と心の距離が近くなります。

初めての学生さんが、
いきなり、カウンターに座られたとき。
私のよく言う言葉です。

「喫茶店でカウンターにいきなり座るかたって
　珍しいんですけど・・・勇気有りますね（笑）」

ほんまに思っています。

本当に、めずらしいのです。
１０人中、一人はいません。
４０人に一人くらいかなぁ。

そういうと大抵、笑って、一言、二言答えてくれます。

「ああ、喫茶店好きなんで」
「実は以前友達と来て、カウンター座ってみたいと
　思ってたから今日は勇気を出して」

たまに

「はぁ。。まぁ。」

と、戸惑われることもありますが、
気にしませ～ん。

だって、

意外とそういうシャイな男子が、
二回目、来てくださって、
なおかつ、カウンターに座ってくれるからです。

この時代に、

スタバに行かず
あえて喫茶店。

しかも個人経営の。

そしてカウンターに座る。

これはもう潜在的な常連さんです。

ここで一言、会話をするかどうかで、
二回目に来てくれる可能性が変わってきます。

話を少し前に戻します。

常連様が多い店は、コロナ化だけでなく非常時にも強いです。
この愛するお店を助けてあげよう、
少しでも支えてあげよう、
って気持ちのあたたかな方が多いですから。

が、しかし、

常連様は永久に、ずっといてくれる、わけじゃないんです。

実際、５年弱営業していて、

一年目からヘビーに来てくださっている方は、
もう、３～４人しかいません。
２年目、新しい常連様ができ、
３年目、また違った常連様ができ、
４年目、常連って呼ばれるようになりたい！
と思ってくださる方ができ、

増えるだけや～んと、調子に乗りたくなるところですが、

常にいれかわりがあります。

毎年３月に転勤していく人、

寝たきりになってこれなくなったおばあちゃん、

定年退職で務めをやめたのを機に、
職場の近くのここに来れなくなったおじさん、

就職が決まった学生さん
（大学４年間ずっと来てくれていた）


常連様＝固定枠ではありません。

だから常に、常連様ネオ、が大事。

はじめて、扉を開いてくれた、その日から・・・

あなたも、ひばり珈琲の常連様です！

②人を雇わない（又は必要な時間だけ集中的に雇う）

雇わない、というと後ろ向きですが、

人件費というのは、

結構心にストレスがかかるものです。

特にむちゃくちゃ暇な日だったりすると、

この時間にも時給９００円
が飛んでいく～、なんてみみっちいこと考えたりして。

せっかく頑張って働こうと来てくれた
バイトちゃんに申し訳ない。

いっそ一人でやっていれば、

忙しければ自分にお金が残る、

暇なら暇で、のほほーんと好きなことをしていられる。

リスクが違いますし、心の負担がありません。

暇な日に来てくれた、かわいいバイトちゃんに
ギスギス理不尽に当たってしまう、という悲劇は
やめたいもの。

ね！一人って平和～！！

結局いつものひばり珈琲なんですが、

今のところ、のほほんと儲けもせずひもじい思いもせず
なんとかやっています。

このスタイルが継続できるかどうか、挑戦、ではありますが、

見守っていてください。

今から喫茶店、自分の趣味のお店を始める方へ

最初から夢のような店はできません。

そう簡単に、儲かりもしません。

生活を、一日中楽しんでいたいという想いで
とにかく、

自分の楽しいことを、

店でも
ネットショップでも
創作活動でも、

表現し、伝え続けていれば、

案外うまくいく（私のうまくいく、というレベルはご飯が
食べられるという程度のこと）んじゃないかなぁ。

注）自分の仕事を時給で換算し始めるとしんどいので
　時給なんてとっぱらっちゃってね。

この状況下で、私はとても楽しいです。

儲からないけど（いや、儲かるかもしれないけど）

毎日を楽しく心を静かに（時ににぎやかに）

快適に持っていける、

そんな場を作りたい人、応援しています。えいえいお～

※もしもお店を始めるならば、家賃は安い方が楽ですけれどね。