まかろんろんロン、あがり
1/4から1/5に日付が変わる瞬間、私はカーテンを見つめながら涙を流す。
いつも感情はぐちゃぐちゃだ。
遡ること10分前、私は1/5という重圧に負けそうになり気持ち悪くなっていた。
大きな腹痛に襲われていた。
これはほぼ毎年のことである。
私は1/5が苦手である。
1/5は仕事始めだったり冬休みだったりで終わって貰えないことが多い。
私は承認欲求が高い。これは認める。
だからこそ、祝われないということに相当なショックを受ける。
祝われたい人から祝って貰えないと相当落ち込む。
承認欲求にとって1/5は発表会、圧が辛くて辛くて仕方ない。
だから私は1/5が苦手だ。
そんなプレッシャーによる腹痛に襲われていた最中、お笑いエスポワール号が始まった。
この時私は思ってしまった。
そうか、こんな辛い時だからこそ笑うのか。
辛い時にいつも私を助けてくれるのはテレビだ、お笑いだと。
そう思ったら涙が溢れてきた。
ああ、もうあと1分で1/5か。
今年も寝る前までに祝ってくれる人なんていないんだろうな。
自分にとっては大事な一日だとしても、みんなにとっては日常の一日にすぎない。
この「自分にとって」が「誰かにとっても」に共有される日がいつか来ることを願いながら、今日もテレビに顔を向ける。
よっしゃ、始まる。
20回目の1/5。
自分にとって何か始まる、そんな年になってほしい。
よくここまで頑張ってきたよと、とりあえず自分を褒めたい。
その上で笑いながら過ごせる何かを始めたい。
頑張ろうね、自分。
そして誰からも言われないから、承認欲求が承認欲求に向けて言うね。
お誕生日おめでとう、自分。
おやすみ。
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